2025年卒の就職活動の傾向
株式会社リクルートが行った最新の調査によると、2025年卒業予定の大学生や大学院生が就職活動にかける費用が、前年に比べわずかに増加したことが分かりました。この調査は就職みらい研究所が実施したもので、全国の学生を対象としています。
調査結果の概要
2025年の就職活動にかかる平均金額は、約84,434円と報告されており、これは2024年卒の平均よりも1,529円の増加となっています。特に、交通費や公務員試験対策費、スキルアップのための費用が前年を上回る平均を示しました。
交通費については、2024年卒に比べて増加していますが、コロナ前の2020年卒と比べると約50%の水準に留まっています。就職活動のコストにおいても、まだまだコロナの影響が色濃く残っていることが伺えます。
学生の希望する参加形態
調査では、学生に対して説明会や面接の形態についても尋ねました。結果、説明会は「オンラインでの実施を希望」とする学生が37.9%を占め、最終面接に関しては「対面での実施を希望」とする学生が48.9%という結果になっています。
実際の参加形態を見てみると、説明会や一次面接では「オンラインのみ」と「どちらかというとオンラインが多い」という回答が合わせて70%を超えていました。一方で、最終面接では「対面のみ」での参加が最も高く、47.8%を示す結果となりました。これは、企業側も学生の希望に応えつつ、オンライン・対面の使い分けを行っていることを示しています。
期待される今後の展望
今後も学生の負担が軽減されるよう、よりよいマッチングが実現できるような就職・採用活動が求められます。費用の軽減が、学生たちにとってより良い職業選択を促すことにつながるでしょう。
リクルートが提供する「リクナビ2025」においては、就職活動における学生の声が反映され、より充実した情報が提供されることが期待されています。このような取り組みが、今後の学生たちの選択肢を広げる一助となることを願っています。
調査の詳細
本調査は、2024年6月12日から6月18の期間にかけて行われ、3,929人のモニターが参加しました。大学生922人、大学院生376人の有効回答が得られており、信頼性の高いデータが確保されています。
詳細については、
リクルートの公式サイトをご覧ください。