資材管理のDX
2025-10-30 15:07:51

建設現場の資材管理、物流ノウハウとDXで効率化を実現

概要



SGシステム株式会社と佐川急便株式会社は、新菱冷熱工業と共同で、建設現場の資材管理を効率化する新たな業務システムを開発しました。このシステムは、実際の建設現場でのトライアルを経て導入されており、今後は様々な業界にも応用可能な汎用性を持たせる方針です。

業界の課題とソリューション



2024年4月から建設業界にも時間外労働の規制が適用されることになり、業界全体は労働力不足や様々な課題に直面しています。新菱冷熱工業では、これまでBIM(Building Information Modeling)技術を活用して施工管理や設計工程のデジタル化を進めてきましたが、資材管理の多くは依然としてアナログ作業が残っていました。このため、資材管理の効率化とデジタル化が急務となっています。

このような課題を解決するために、SGシステムは物流ノウハウを生かしながら、建設現場に適した資材管理システムを設計しました。具体的には、効率的に運用できる門前倉庫を設置し、資材を一時保管した後、必要に応じてジャストインタイム(JIT)方式で現場に搬入する体制を整えました。

新菱冷熱工業の具体的な取り組み



1. 門前倉庫の活用
現場近くに設置した門前倉庫を利用することで、資材を一時的に保管し、必要に応じて最適化された形で送ることが可能に。これにより、現場内での仮置きや仕分け作業が削減され、労務負担軽減と施工の効率化を実現しました。

2. 資材管理システムの開発
従来の手法では検品が困難だった問題を解決するために、新たな資材管理システムを開発しました。これにより、資材がどこから、どのように流れているのかを一貫して管理できる体制が整いました。このシステムは新菱冷熱工業が推進するBIMデータとも連携するように設計されています。

システムの特徴



  • - ラベルのデータ化と統一管理
エッジAI技術を駆使することで、異なるラベルの情報を読み取り、統一されたラベルを生成・発行します。これにより、各資材の特性が明確になり、整然とした管理が可能になります。

  • - 資材の的確な仕分け
作業進捗に応じて、必要な資材を必要な時に送ることができ、現場での仕分け作業が省かれます。これにより、効率的な作業進行が可能となります。

  • - 資材ステータスの一元管理
エンドユーザーが自身のステータスをリアルタイムで把握できるため、業務の適切な判断を行い、スムーズな施工ができる環境を用意します。

今後の展望



SGシステムと佐川急便は、総合物流企業グループの強みを活かし、継続的に顧客ニーズに応える新たなサービスの開発に努めていきます。建設業界におけるデジタルトランスフォーメーションの一環として、今回のシステムは施工DXの深化に寄与することを目指しています。

このシステムがもたらす効率化と生産性向上が、業界全体にどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目が集まります。


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会社情報

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SGホールディングス
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