妊娠中のつわりが赤ちゃんに与える影響とは?
妊娠中のママたちの間で「つわりがひどいと赤ちゃんがパパに似る」という噂が広まっています。この噂の真相を探るべく、株式会社ベビーカレンダーは297人のママにアンケートを実施しました。結果はどうだったのでしょうか。
つわりの重さと赤ちゃんの似る度
調査によると、つわりがひどかった124人のママのうち約60%が「赤ちゃんはパパ似」と回答しました。一方で、「赤ちゃんはママ似」との回答は約41%でした。この結果は、まことしやかに語られる噂が一部真実であるかのように感じさせます。しかし、ここで重要なのは、統計的に見ればこの数値は偶然の範囲に留まります。
ママたちの体験談
アンケートには多くの体験談も寄せられました。つわりが重かったにも関わらず生まれてきた赤ちゃんがパパにそっくりだったという声もあれば、つわりが軽い中生まれた赤ちゃんがママに似ていたという話もあります。こうした体験はいずれも個別の事情によるもので、必ずしも噂に合致するわけではありません。
医学的な見解
産婦人科医の天神尚子氏は、この噂が実際には医学的な裏付けがないことを強調します。つわりの重さは妊娠に伴うホルモンバランスの変化や個々の体質に関係しており、赤ちゃんがパパに似るかママに似るかは遺伝によるものです。遺伝子の組み合わせがつわりの症状に影響を与えることはないため、根本的に関連性はないということになります。
噂が生まれた背景
このような噂がなぜ広がったのかと言うと、つわりという妊娠初期の試練があり、その苦しみをなんとか理解しようとするママの心理が背景にあるのかもしれません。つわりを「赤ちゃんがパパに似ているから」と位置づけることで、少しでもその苦しみを和らげたいという思いが反映されているのかもしれません。加えて、妊娠中の楽しい期待感を高めるため、つわりの辛さを理由にして、赤ちゃんの顔立ちを楽しむ時間が生まれることもあります。
子育ての新たな知識として
科学的には未解明な部分も多く、世代を超えて語り継がれる噂や話がある妊娠・出産・育児の現場において、ベビーカレンダーでは今後もリアルな声を基にした情報を発信し、ママやパパが楽しみながら知識を深められる機会を提供していく予定です。これにより、妊娠・出産の理解が広がり、すべての子育てを支える場になりたいと考えています。