消えゆく海藻の森と未来への希望:日本初、衝撃の海洋ドキュメンタリー
2025年1月10日、日本の映画館で、かつてない海洋ドキュメンタリーが公開されます。その名も『ここにいる、生きている。~消えゆく海藻の森に導かれて~』。本作は、日本初となる海藻をテーマにしたドキュメンタリー映画として注目を集めています。
海藻の森の危機:砂漠化する海の現状
近年、日本の沿岸部では海の異変が起きています。「海藻の森」と呼ばれる、豊かな生態系を育む海藻が急速に減少しているのです。温暖化の影響が指摘されており、このままでは海の生態系全体に深刻な影響が及ぶ可能性も懸念されています。
監督・長谷川友美:海との出会い、そして未来へのメッセージ
本作の監督を務めるのは、長谷川友美氏。映画制作を専攻し、撮影監督としてキャリアを積んだ後、初めて監督に挑戦した前作『The Taste of Nature世界で⼀番美味しいチョコレートの作り⽅』では、カナダのPRPLForkFest映画祭にて最優秀賞⻑編ドキュメンタリー賞を受賞するなど、高い評価を得ています。海と関わりのなかった彼女が、このテーマを選んだ理由とは?
長谷川監督は、日本の沿岸部を訪れ、そこで暮らす人々、漁師、研究者など多くの人々と出会い、話を聞きました。海藻の森の減少が、人々の生活や文化に及ぼす影響を目の当たりにしたのです。2年間におよぶ撮影期間を経て完成した本作は、美しい映像と心に響くメッセージで、私たちに問いかけます。私たちは未来の世代にどのような未来をプレゼントしていくのか、その責任を問われています。
多様な視点:フリーダイバー、批評家、映画監督…
本作では、フリーダイバーの武藤由紀氏、批評家の東浩紀氏、映画監督の李相日氏ら、様々な分野の著名人たちがコメントを寄せています。彼らの言葉を通して、海藻の森の危機が、私たちの生活や社会と密接に関わっていることを改めて認識させられます。
武藤氏は、長年海に親しんできた経験から、海藻の減少を実感し、その危機感を訴えます。東氏は、気候変動問題を身近な視点から捉え直し、私たち自身の行動の大切さを指摘します。李氏は、自然と人間社会の関わりを深く掘り下げ、持続可能な社会のあり方を問いかけます。
美しい映像と感動の物語:未来への希望を繋ぐ
『ここにいる、生きている。~消えゆく海藻の森に導かれて~』は、美しい海中映像と、人々の温かいメッセージが織りなす感動的な物語です。決して悲観的なものではなく、未来への希望を私たちに与えてくれる作品となっています。
この映画は、海辺に住む人だけでなく、海のない街に住む人、そして日本に住むすべての人々にとって必見の作品です。この機会にぜひ劇場でご覧ください。
作品概要
監督・撮影・編集・ナレーション:長谷川友美
音楽:イアン・ハートリー
製作:株式会社No.0
配給宣伝:one’s(一般社団法人映像文化革新機構)
上映時間:103分
公式ホームページ:https://umi-mori.com