キヤノンが初出展する「リサイクルテックジャパン」の魅力とは

キヤノンが「リサイクルテックジャパン」に初出展

2025年11月12日から14日の間、「リサイクルテックジャパン」が幕張メッセで開催されます。このイベントに、キヤノンが初めて出展することが決まり、リサイクル現場の効率化に寄与する製品や取り組みを広く紹介する予定です。

キヤノンは、特に環境問題への意識が高まる現在、企業としての社会的責任を果たすべく、自社製品の資源循環の活動に注力しています。その一環として、ブースではプラスチックに関連する最先端の分析及び選別装置が展示されます。具体的には、卓上型プラスチック分析装置「TR-A100」とそのデモンストレーションが行われ、参加者は実機を通じてその優れた性能を見ることができます。

TR-A100の画期的な機能

卓上型プラスチック分析装置「TR-A100」は、リサイクル業界のニーズを的確に捉えた設計が施されています。この装置は、特にアスファルトやビニールに用いられる黒いプラスチック片の判別が難しいという課題を克服するための技術です。複数のサンプルを一度に、かつ高精度で識別することができ、従来の手動検査に比べて作業効率を大幅に向上させます。

この装置は、ラマン分光法を用いた独自のレーザースキャン方式を採用しており、わずか数秒で複数のプラスチックの材質を特定が可能です。これにより、リサイクルを行う業者や再生樹脂メーカーが、より高品質な再生プラスチック材料を確保するための重要なツールとなるでしょう。

プラスチック選別装置 TR-S1510の運用デモ

さらに、プラスチック選別装置「TR-S1510」の小型デモ機も展示されます。この装置はトラッキング型ラマン分光技術を用いて、搬送中のプラスチック片に対し計測光を追従させ、素早く材質ごとに選別することができます。これは、リサイクル業界にあたる新たな任務を効率的に果たすために、重要な役割を果たすことでしょう。

キヤノンエコテクノパークの紹介

ブースには「キヤノンエコテクノパーク」に関するパネル展示も行われ、自社製品の資源循環への取り組みを紹介します。このパークは、使用済みのオフィス向け複合機やカートリッジの回収、リユースやリサイクルを行う最新鋭の工場と、一般の方が訪れることができるショールームを兼ね備えています。環境教育プログラムも展開されており、次世代の環境技術への理解を深める機会も提供しています。

また、ショールームは2024年から段階的にリニューアルが計画されており、展示内容がさらに充実する予定です。