TISとナッジ、クレジットカード事業の新たな支援サービスを開始

TISとナッジ、クレジットカード事業を支援する新サービス提供へ

TIS株式会社とナッジ株式会社は、2025年2月7日から「ライト版クレジットカードプロセッシングサービス」のオプションとして、新たな支援サービス「スタートアップスイート」を提供開始することを発表しました。このパッケージは、クレジットカード事業を新たに立ち上げようとする企業に対して、事業の設計から運営まで、包括的な支援を行うものです。

クレジットカード事業の必要性

近年、百貨店や大手企業がクレジットカードを発行することで、顧客の囲い込みやデータ活用が進んでいます。また、経済産業省は2025年までにキャッシュレス決済比率を40％に引き上げることを目指しており、2023年にはすでに39.3％を達成しています。

このような背景を受け、クレジットカード事業への参入を希望する企業が増えていますが、それには法令順守やセキュリティ対策といった多くの課題が伴います。特に、初期投資の大きさやシステム構築の難しさから、この事業は大手企業に限られがちでした。

スタートアップスイートの誕生

TISとナッジはこれらの課題を解決するため、2024年5月に「ライト版クレジットカードプロセッシングサービス」を開始しましたが、導入企業からはクレジットカード事業に関するさまざまな業務支援が求められていました。そこで、両社はスタートアップスイートを開発し、包括的なサービスを提供することになりました。

このサービスでは、クレジットカード事業の戦略策定から、人材育成、法令対応、顧客サポートなど、事業立ち上げに必要な幅広い業務支援が提供されます。また、一部のサービスは専門スキルを持つ企業とのアライアンスにより、最適なソリューションを提供します。

具体的な支援内容

スタートアップスイートの特長は、以下になります。

- 事業戦略策定支援: 既存のビジネスとのシナジーを考慮し、事業戦略を支援します。
- メニュー選択肢: 企業の戦略に基づいて、必要なメニューを柔軟に選択可能です。
- 伴走型支援: 立ち上げから運営に至るまで、一貫した支援を行います。

これにより、企業は自社のニーズに応じて必要なサポートを受け、迅速にクレジットカード事業を立ち上げることができるようになります。

提供価格と今後の展望

スタートアップスイートは、約5000万円（税抜）から提供され、具体的な価格は必要に応じて見積もりされます。両社は今後、メニューの改善や拡充を進めていく予定で、専門性の高い内容を増やしていく予定です。

また、デジタルネイティブ世代が利用することを考えた最小構成モデルを提供する「ライト版クレジットカードプロセッシングサービス」も注目です。このサービスにより、導入コストや期間を削減しつつ、必要なシステムを最短6ヶ月で実現することが可能です。