磐田市での春の風物詩、国指定天然記念物「熊野の長藤」
春の訪れを感じる頃、静岡県磐田市で見頃を迎えるのは桜だけではありません。850年の歴史を有する国指定天然記念物、「熊野の長藤」が花を咲かせるこの時期、ぜひ訪れたいスポットがいくつかあります。ここでは、その中でも特におすすめの2カ所を紹介します。
行興寺
行興寺は、磐田市池田330に位置する寺院で、その境内には17本もの長藤が植えられています。総面積は約400坪にも及び、特に注目すべきは平安時代に植えられた「熊野の長藤」です。この長藤は樹齢850年を誇り、その立派な花房は1メートル以上にも成長し、美しく咲き誇ります。その荘厳な姿は、訪れる人々を圧倒します。
行興寺では、この天然記念物の他にも、静岡県の天然記念物に指定されている長藤が5本確認できます。どれも長年の歴史を経て、多くの人々に愛され続けています。
豊田熊野記念公園
行興寺に隣接する豊田熊野記念公園(磐田市池田189-2)は、自然豊かな環境に整備された公園で、約1,600㎡の広大な藤棚があります。ここでは、紫色の長藤が美しいカーテンのように色鮮やかに咲き誇り、訪れる人々を魅了します。公園内には散策路が設けられているため、心地よい風を感じながら甘い香りに包まれつつ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
このように、磐田市には長藤を楽しむためのすばらしいスポットが用意されています。長藤の見頃は例年、4月中旬から下旬にかけてとなっており、この時期に訪れることで、その美しい姿を目にすることができます。
知っておきたい情報
長藤を見に行く際は、事前に最新の開花情報をチェックすることをお勧めします。詳しい情報は「池田まちづくり協議会」のホームページで確認できます。また、見頃の時期には周辺が混雑することが予想されるため、公共交通機関の利用をおすすめします。駐車場の情報や無料シャトルバスの運行については、「磐田市観光協会」のホームページにて確認できます。
この春、ぜひ磐田市へお越し頂き、お花見のひとときを楽しんでください。850年の歴史を持つ「熊野の長藤」の美しさに感動すること間違いなしです。