新刊書籍『企業買収-海外事業拡大を目指した会社の660日』
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社のコーポレートアドバイザリー部長である木俣貴光氏が執筆した書籍『新版 企業買収-海外事業拡大を目指した会社の660日』が、中央経済社から2026年8月に発行されました。この書籍は、大手食品メーカーによる中堅水産物商社の買収を描いた実務小説です。
M&Aに必要な人間関係と感情
本書の特徴は、M&Aの進行において人間関係や感情がいかに重要であるかを浮き彫りにしている点です。特に、現場での細かなやり取りや駆け引きが、成功につながる鍵となることが多くあります。この小説を通じて、読者はM&Aのプロセスを疑似体験し、実際のビジネスシーンにおける駆け引きや判断基準を学ぶことができるのです。
また、各章には「勘所」として実務上のポイントが特記されており、実際に役立つ知識を身につけることが可能です。この内容は、初版からの14年の時を経てアップデートされ、現代の経済状況に即した情報も盛り込まれています。
改訂した目次
新版の目次には、M&Aに関連するさまざまなテーマが並んでいます。興味深いのは、アクティビスト対応を含む最新の経済情勢を反映した内容が加わったことです。具体的には、次のような章立てになっています:
- - 第1章 買収候補を探せ
- - 第2章 プロジェクト始動
- - 第3章 企業の価値とは
- - 第4章 非常事態発生
- - 第5章 粉飾の発覚
- - 第6章 タイム・イズ・ザ・エネミー
- - 第7章 見えてきたゴール
- - 第8章 ポスト・ディールへの準備
- - 第9章 クロージング
著者プロフィール
著者の木俣貴光氏は、早稲田大学政治経済学部を卒業後、名古屋市立大学大学院経済学研究科で経済学修士を取得。その後、大手石油会社や外資系コンサルティング会社を経て、現在の職に至りました。20年以上にわたり、幅広いクライアントにM&Aアドバイザリーを提供し、グループ組織再編や事業承継対策など、資本政策に関連する戦略テーマに従事してきました。
さらに、木俣氏は、実務に基づく豊富な知識をもとに、M&A戦略に関する著書を数多く出版しており、その一部は高く評価されています。たとえば、『PMIの実務プロセス』や『企業買収の実務プロセス第3版』などは、実務に直結する重要な知識を提供する一冊として広く知られています。
結論
『新版 企業買収-海外事業拡大を目指した会社の660日』は、M&Aの実務を深く理解し、学ぶための絶好の機会を提供してくれる作品です。実際のビジネスシーンにおける複雑な人間模様や想定外の事態を描いており、企業のM&A担当者にとって貴重な知識を得られる一冊となっていることは間違いありません。今後、M&Aを学びたい方や、関連業務に従事する読者には特におすすめしたい書籍です。