新しい日本酒の魅力
2022-03-01 08:30:13

若者と作り上げた新しい日本酒「CHILLな夜に癒しを得る」の魅力

若者と創った新しい日本酒「CHILLな夜に癒しを得る」



近年、日本酒の消費量は減少し、「若者の酒離れ」が進んでいるという厳しい現実があります。この状況を打破するため、京都府綾部市の若宮酒造が立ち上げたのが、産学連携プロジェクト「若者が考える、若者のための新しい日本酒づくり」です。このプロジェクトでは、地域の高校や大学とコラボし、学生たちが中心となって日本酒を企画・醸造しています。

飲みやすさを追求した新商品



このプロジェクトから生まれた新商品「CHILLな夜に癒しを得る」は、綾部高校農業科の生徒が栽培した酒米「五百万石」を使用し、福知山公立大学の学生が商品企画、京都工芸繊維大学のデザイン専攻学生がラベルデザインを担当しています。若者の感性から生まれた日本酒は、一味違った魅力を持っています。

「CHILL」というコンセプトは、ヒップホップの「chill out」から発展しています。これはダンスフロアで踊った後、心地よい雰囲気を連想させる言葉で、最近では「落ち着く」や「リラックスする」といった意味でも使われるようになっています。この言葉の流行も相まって、若者たちの心をつかむことを目指しています。

デザインと味わいの工夫



新しい日本酒「CHILLな夜に癒しを得る」は、従来の日本酒とは一線を画し、スッキリとした爽やかな味わいが特徴です。これは日本酒特有の強い風味が苦手な学生たちの要望を反映しており、飲みやすさを追求されています。特に、食事と合わせやすく、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。

例えば、冷酒としてストレートで楽しむも良し、炭酸水で割ることによってフレッシュなカクテルのような味わいを楽しむことも可能です。新しいスタイルの日本酒を提案し、飲み方の自由さを強調することで、従来のイメージを打破しようとしています。

プロジェクトの背景と意義



このプロジェクトは、日本酒の消費量が低迷し続けている中で、大学生が「自分たちが飲みたい日本酒を自ら作ろう」という思想から生まれました。国税庁のデータによれば、日本酒の消費は昭和48年の177万KLから、平成29年には53KLまで減少しています。また、厚生労働省の調査でも若者層の飲酒率が減少していることが報告されています。

このような状況を踏まえ、若宮酒造は「自らの手で新しい市場を開拓する」ことを決意し、学生たちと共に新たな日本酒を作り上げることを目標としています。特に、今注目を集めている「チルい」感覚をコンセプトに少年たちが策定したこの日本酒は、彼らの感性やライフスタイルにマッチした新しい選択肢を提供します。

クラウドファンディングでの先行販売



現在、商品の先行販売として、クラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREにて「CHILLな夜に癒しを得る」の購入が可能です。このプロジェクトは2022年3月31日まで行われ、その間に多くの賛同者からの支援を募っています。支援者向けにはオリジナルラベルがつく予定です。

若者の想いが詰まった新しい日本酒「CHILLな夜に癒しを得る」が、若者たちに受け入れられ、次の日本酒の楽しみ方を広めることを願っています。

会社情報


若宮酒造株式会社は大正9年設立。京都府綾部市に拠点を置いており、伝統的な日本酒の製造と販売に取り組んでいます。若者たちの創造力と伝統が融合して生まれた日本酒は、これからの日本酒文化を変える力を秘めています。

詳しくは、若宮酒造の公式サイトをチェックしてみてください。

会社情報

会社名
若宮酒造株式会社
住所
京都府綾部市味方町薬師前4
電話番号
0773-42-0268

トピックス(グルメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。