墨出しロボット『HOKUSAI』の全貌
株式会社未来機械が新たに開発した墨出しロボット『HOKUSAI』が、ドイツのメッセシュトゥットガルトにて開催された世界的な測量・地理情報展示会「INTERGEO2024」で発表されました。このロボットは、従来の墨出し作業に新たな描画機能を加え、高い精度で図形やイラストを床面に描画することを可能にしています。
墨出しの重要性
建設現場において、墨出し作業は極めて重要です。墨出しとは、設計図面をもとに建物の基準となる線や点を現場にマーキングする作業であり、これにより施工の正確性が保証されます。『HOKUSAI』は、ライカジオシステムズ製の測距器を使用し、1mmから3mmの高精度で自動的に墨出しを行います。
XY Gantry Systemによる新たな可能性
このロボットの魅力は、そのXY Gantry Systemにあります。従来の墨出し作業では難しかった細かい図形やイラストの描画が可能で、まるでアーティストが描くように高い精度で実現しています。ドイツでの展示会では、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏図」を再現し、来場者からは「ロボットに北斎が宿ったのかと思うほど」との絶賛の声が寄せられました。
未来機械の取り組み
未来機械は、この『HOKUSAI』を建設業界だけにとどまらず、店舗設計や展示会ブース設営、さらにはハイテク工場の生産設備レイアウトにも応用し、幅広い業界への販路拡大に挑戦します。今後の展開が期待されます。
商品の仕様について
『HOKUSAI』の主な仕様は次の通りです。利用する測距器はライカジオシステムズ製の3次元レーザー測量機で、作業範囲は約20m、印字には工業用油性ペンを使用します。リチウムイオンバッテリーで最大6時間の連続使用が可能で、充電は約3時間で完了します。また、誤差は±1mmから3mmと精度も優れています。
未来に向けたビジョン
株式会社未来機械は、2004年の設立以降、様々なロボット関連技術の開発を進めてきました。今回の『HOKUSAI』はその集大成とも言える製品です。私たちは今後もさらなる技術革新を追求し、全てのユーザーにとって価値のある製品を提供していく方針です。
お問い合わせ先
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今後の『HOKUSAI』の展開から目が離せません。