Asprova導入で生産計画の質が向上
アスプローバ株式会社は、その生産スケジューラ「Asprova」の導入事例を公開しました。この事例は、照明用電源や制御装置を製造する多品種少量生産に特化したPEWI(パナソニックエレクトリックワークス池田電機株式会社)を舞台にしています。PEWIは複雑な工程構造と生産計画の属人化に直面しており、これを解決する方法を模索していました。
導入の背景
PEWIでは、完成工程を人手で計画し、前工程は基幹システムに基づいて自動生成していました。しかし、実際には計画が現場の実態と合わないケースが多く、設備の使用効率が低下したり、過負荷や残業の増加が課題となっていました。
そんなPEWIが、その幅広い制約条件に対応できる柔軟なスケジューラを探した結果、Asprovaを選択しました。これにより、現場の経験値を反映した生産計画の実現に向けて、リコージャパン株式会社およびNSW株式会社と連携を強化しました。
導入のポイント
Asprovaの導入にあたって、いくつかの重要なポイントがありました。まず、現場の経験値を数値化し、各工程のサイクルタイムやリードタイムを精密に設定すること。また、副資源を含むマスターデータの整備を行い、基幹システムとの連携を図りました。そして1時間単位での計画粒度を設けることで、工程間のつながりを可視化しました。最後に、ラインごとの負荷率を見える化するためのカスタマイズを実施しました。
導入効果
PEWIでは、Asprova導入により以下のような効果を実感しました:
- - 計画作成にかかる工数が2名分削減
- - 残業時間が大幅に減少
- - ラインごとの負荷率が可視化され、負荷の平準化が実現
- - 1時間単位の計画作成によって、工程間の連携がスムーズになった
- - 2〜3ヶ月先の負荷予測が可能となり、早期生産準備が実現
- - 従来の属人化された計画立案が標準化され、誰でも計画を作成できる体制へ
PEWIの担当者は、「Asprova導入により、生産計画と現場の実態が一致し、信頼性の高い計画を作成できるようになった」とコメントしています。
今後の展望
PEWIは今後、更なる改善に向けて、制約条件の最適化や部材手配の自動化、現場タブレットの活用、Solverによる自動調整などを推進し、計画精度と現場運用の両立を目指しています。
導入事例ページ
導入事例の詳細は、
こちらをご覧ください。
生産スケジューラ「Asprova」とは
Asprovaは1994年からアスプローバ社が開発してきた生産スケジューラであり、多品種多工程の生産計画を高速度で作成することが可能です。工場の各設備や人員のスケジュールを秒単位で設定し、実行可能な作業指示を算出してガントチャートに出力します。これまでに多くの製造業で導入され、着実に利用者を増やしています。今後も生産スケジューリングのデジタライゼーションを支えるプラットフォームとして機能とサービスの充実を進めます。
アスプローバ株式会社は、生産スケジューラ「Asprova」を通じて製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現し続けています。