国際ICTガールズ・デー2026オンラインイベント開催報告
国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区、理事長:池上清子)は2026年4月22日、国連が制定した「国際ICTガールズ・デー」を前に、オンラインイベント「AIはあなたの未来をどう変える?ジェンダーバイアスを見抜き、未来を拓く力」を実施しました。このイベントには、学生や社会人など100名以上が参加し、AIとジェンダーについての理解を深める機会となりました。
イベントの意義と目的
国際ICTガールズ・デーは、女の子や女性が情報通信技術(ICT)分野での学びやキャリアを考えることを促進するために設けられた日です。特に2026年は、より一層の啓発活動が期待されています。本イベントはその一環として、テクノロジー分野のジェンダーギャップ解消に取り組む特定非営利活動法人Waffleのディレクター、森田久美子さんをゲストに迎え、対話型セッションが行われました。
AIに潜むジェンダーバイアスを実体験
イベントの冒頭では、参加者がAIに内在するジェンダーギャップを体感するワークショップを実施しました。参加者は、同じプロンプトを用いてAIに進路に関するアドバイスを求め、生成される回答の違いを比較しました。その結果、女子には「理系女子」という表現が使われる一方、男子にはそのような言葉が存在しないことが明らかになりました。また、女子には教育職を勧める一方で、男子には工学やIT関連の職業が提案されるなど、AIによって提示された結果には明らかなジェンダーバイアスが見えました。参加した学生たちは、この経験に強い驚きを感じたようです。
ゲストによる貴重な洞察
続いて行われた森田さんのトークでは、AIにジェンダーバイアスが組み込まれる背景や注意点について説明されました。AIが学習データとして使用する情報は、過去の社会における偏見や俗信を反映しているため、男性をリーダー、女性を補助的な役割として認識する傾向があることが指摘されました。この現象は特に日本において顕著で、ICT業界でも女性の割合が低いという現実が、そのままAIの学習結果に影響を与えているのです。アメリカにおけるエグゼクティブポジションの女性割合は僅か12%で、これがさらなるギャップを生む要因となっていると言われています。
AIを未来に活かすために
森田さんは、AIが将来の職業選択に及ぼす影響や、それが女性に与えるリスクについても言及。私たちができる対策として、以下の三つのポイントを提案しました。
1.
AIリテラシーの向上:AIがどう機能するのかを理解し、実際に使用すること。
2.
バイアスの意識化:AIの出力を鵜呑みにせず、疑問を持つこと。
3.
開発側への参画:AIを設計・開発する場に、多様なバックグラウンドを持った人材が参画することが重要です。
イベントを通じて、AIから出てくる情報を鵜呑みにするのではなく、その情報に対して評価を行い、多様な視点がAIの設計に影響を与えることが、ジェンダーバイアスを解消し、より平等な未来を作るための鍵であるというメッセージがやり取りされました。
参加者の声
イベント後、参加者からはさまざまな感想が寄せられました。「AIの結果には偏りがあることを再認識した」との意見や、「今後は出てくる情報に疑問を持ち、慎重に扱うことが大切だと感じた」といった声が多く、多くの参加者が有意義な時間を過ごせたことが伺いました。
国際NGOプラン・インターナショナルは、今後も平等で公正な世界に向けて、さまざまな活動を展開していくことが期待されます。