震災復興と地域資源
2023-08-18 12:00:47
地域資源を活かした震災復興に向けた取り組みと次世代への継承
地域資源を活かした震災復興の取り組み
福島県大熊町では、震災からの復興に向けた地域資源の活用が進んでいます。この取り組みでは、馬、花、そしてキウイといった地域特有の資源を活かし、多様な活動が展開されています。それぞれのプロジェクトがどのように進行しているのか、関わる人たちの思いやビジョンもご紹介します。
相馬救援隊の活動
南相馬市に拠点を置く【NPO法人相馬救援隊】は、震災発生直後から緊急支援活動を開始しました。設立を進めてきたのは、相馬藩34代目当主の相馬行胤さん。彼は地域の歴史や文化を大切にし、特に馬をテーマにした地域活性化に取り組んでいます。人々と馬との新しい関係を構築し、次世代にその文化を継承することを目指しています。
活動内容には、馬と触れ合うことによるホースセラピーや馬事文化の振興が含まれ、地域住民や学生、教育関係者が参加し、共に地域を盛り上げています。地域の特産物である馬を通じて、心安らぐひとときを提供しています。
Ichido株式会社の試み
次の注目のプロジェクトは、2022年に設立された【Ichido株式会社】です。こちらは、花を原料とした新たな酵母を用いたお酒を製造する企業で、村の人々に「花束ではない花を贈る」新しい価値を提供することを目指しています。代表の渡邉優翔さんは、地域資源を調和させることで持続可能なビジネスモデルを立ち上げ、環境省からも賞を受けるなど、その活動が評価されています。
渡邉さんは、花を育て、さらにそれを利用したお酒を通じて、大熊町に笑顔をもたらすとともに、地域の魅力を再発見しようとしています。
おおくまキウイ再生クラブ
大熊町には、行動的な若者たちが集まる「おおくまキウイ再生クラブ」という任意団体も存在します。この団体は、大熊町の特産物であったキウイの復活を目指しており、地域への愛着と情熱を持ったメンバーによって活動されています。2018年に最初の苗木を植え始めたこの団体は、地元の農家と協力し、試行錯誤を重ねながら数年で最初の果実を収穫しました。
メンバーの阿部翔太郎さんや原口拓也さんは、大学の学業を経て、この地域での活動に専念しており、キウイの栽培や販売に向けた法人化も進めています。地域住民と共に、キウイの栽培を通じて町のコミュニティを強化し、新たな関係人口を生み出しています。
次回体験会のご案内
これらの取り組みを知る絶好の機会として、9月23日(土・祝)に開催される『花とキウイと馬と大熊』体験会があります。この体験会では、馬とのふれあいや花から酵母を育てるワークショップ、キウイの栽培活動を通じて、地域資源に触れることができます。
さまざまな年代の参加者が集まり、共に学び、楽しむこのイベントは、地域活性化の新しい形を模索する素晴らしい機会となることでしょう。
お問い合わせ
体験会の詳細については、株式会社バトンにお問い合わせください。東日本大震災からの復興を期して、多様な方と共に新しい未来を築くこの活動から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社バトン
- 住所
- 神奈川県藤沢市辻堂1-9-3ShonanEminence3F
- 電話番号
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050-6865-3838