障害児の兄弟姉妹を支える新たな支援事業
練馬区では、11月から障害児の兄弟姉妹、通称「きょうだい児」を対象とした支援事業が始まります。この取り組みは、きょうだい児が直面する孤独感や精神的な負担を軽減することを目的としています。特に、障害のある兄弟姉妹への親の関心があまりに強くなることで、きょうだい児自身が後回しにされていると感じたり、感情を抑え込むような状況が生まれがちです。さらに思春期を迎えると、就職や結婚を含む将来への不安が増してくることも忘れてはなりません。
この支援事業では、主に2つの活動が行われます。
レクリエーション活動
今回の支援事業の一環として、小学生以下の年齢のきょうだい児とその家族を対象に、スポーツや美術活動、音楽などのレクリエーションが企画されています。この活動は「つながる」というテーマで進められ、参加者が共に楽しむことができる場を提供します。
実施概要
- 第1回:令和7年11月22日(土曜日)
- 第2回:令和8年1月31日(土曜日)
- こども発達支援センター(練馬区光が丘3-1-1)
- 第1回はヨガを取り入れた美術活動プログラム。
- 第2回には音楽も組み込まれたプログラムが予定されています。
このプログラムの目的は、きょうだい児同士が交流することで、お互いの気持ちを理解し合う機会を設け、孤独感を和らげることです。
ピアサポーターによる相談事業
もう一つの主要な活動として、当事者である相談員(ピアサポーター)による相談事業があります。相談員は自身もきょうだい児としての経験を持つため、フラットに話を聞いてくれる存在です。
- 主に中学生以上の年齢のきょうだい児
- 大泉障害者地域生活支援センターさくら(練馬区東大泉5-35-2)
- 令和7年11月16日(日曜日)より不定期で実施予定
ピアサポーターは、自らの経験を活かし、きょうだい児が感じる不安や悩みを共感しながら、寄り添い、話を聞くことに特化しています。地域の福祉サービスとして、このような事業が進むことで、きょうだい児とその家族が抱える不安が少しでも解消され、健やかな成長につながることが期待されています。
お問い合わせ
この支援事業に関するお問い合わせは、練馬区の障害者施策推進課、事業計画係までご連絡ください。
この新しい支援事業が、きょうだい児とその家族にとって大きな助けとなることを願っています。