新たに生まれる市民参加型広報部が高島市に登場
滋賀県高島市は、美しい琵琶湖の北西に位置し、豊かな自然と文化が息づく地域です。この高島市で、2017年4月に開設された地域情報サイト「たかしまじかん」は、新たなステージへと進もうとしています。地域に密着したこのサイトは、東京から移住した田中可奈子さんの手によって実現されました。
たかしまじかんの誕生
元々、田中さんは東京から高島市に移り住む際、地域に関する情報が乏しく、孤独感を抱えながら子育てをしていました。しかし、次第に地域の人々とのつながりが生まれ、高島市の魅力を知ることができるようになりました。この経験から、彼女は情報を自身が発信する側に回ることを決意し、「たかしまじかん」を立ち上げました。このサイトを通して、地域の素晴らしさを伝えるという使命感を持っています。
リニューアルの背景
新型コロナウイルスの影響で、更新が滞った時期もあった「たかしまじかん」。その中で、2024年に高島市が消滅可能性都市に指定されたことを受け、情報発信の重要性を再認識しました。単なる情報の提供にとどまらず、人やその背景にあるストーリーを通じて、高島市の魅力を感じてもらうため、2025年5月にクラウドファンディングを実施しました。このプロジェクトは、目標の200%を超える支援を受け、サイトのリニューアルを進めています。
高島広報部の設立
また、高島市においては最近、個人経営のお店や移住者が増えてきていますが、かつて「発信力が弱い」とされてきた地域でも、今では多くの人々がその魅力を広める活動を行っています。そこで新たに設けられた「たかしま広報部」は、人々がつながり、地域の魅力を市内外に発信するための重要な組織となります。
この広報部では、滋賀県高島市の人々、店舗、企業などを取材し、その内容を「たかしまじかん」に掲載することで、地域の新たな魅力を多くの人々に届けます。誰でも参加できるこの活動は、年齢やスキルに制限はなく、誠実な人を求めています。部員たちは、ネットでの連絡を通じて情報を共有し、集まった日以外でも自発的に活動を進めています。
田中可奈子のビジョン
田中さんはこれまでのメディアでの経験を活かし、「たかしまじかん」を運営しています。2020年には貸スペース「wacca」をオープンし、2024年にはPR会社「合同会社core」も設立します。彼女は「全ての可能性が輝く社会」を目指し、地域の人々と共に明るい未来を築くための活動を続けています。
このように、高島市の発信力を高めるための取り組みは新たな段階に進んでいます。「たかしま広報部」は、地域の魅力をより多くの人々に伝え、関係人口を増やしていくために重要な役割を果たすことになるでしょう。地域の人たちが協力し合い、高島市の魅力を広めていく姿が今後期待されます。