松沢漆工房が新しい「ブレンドうるし茶」を発表！高血圧改善に期待の飲み物

松沢漆工房のブレンドうるし茶が登場

岩手県に拠点を置く松沢漆工房が、健康効果が期待される新商品「ブレンドうるし茶」を販売開始しました。この新製品は、高血圧の改善に特化しているとされています。近年、生活習慣病が増加し、特に高血圧は脳心血管疾患のリスク因子として注目されています。岩手県はその中でも高血圧症の患者が多く、地域での改善策が求められています。

研究の背景と目的

岩手県内では脳血管疾患による死亡率が高いことが問題視されています。そこで、地域で採れる特産品ウルシの成分に着目した研究が行われ、岩手医科大学薬学部の研究チームはウルシの木から抽出した成分が血圧低下に寄与する可能性があることを発見しました。この研究は日本栄養・食糧学会にも報告され、ウルシの健康機能が科学的に支持される形となりました。

うるし茶の効果

松沢漆工房が製造する「うるし茶」は、ウルシの種を焙煎したほうじ茶です。飲みやすく改良され、主に通信販売や物産施設で販売されています。岩手生物工学研究センターの研究グループは、うるし茶の抽出エキスがACE（アンジオテンシン変換酵素）の活性を抑制する効果をもつことが実験で確認されました。ACEは血圧を上昇させる酵素であり、これを抑えることで血圧をコントロールする可能性が示唆されています。

動物実験による検証

さらに、岩手医科大学の研究者たちは高血圧自然発症ラットを用いて、うるし茶の血圧抑制効果を検証しました。試験は90日間にわたり、うるし茶を自由に摂取できるグループと、標準的な水だけを与えられたコントロール群を比較しました。その結果、うるし茶を摂取したラット群では、最高血圧と平均血圧の両方が低下する傾向が確認されました。この結果は、実際に高血圧の改善に寄与する可能性を示しています。

今後は松沢漆工房と研究機関が連携し、うるし茶の健康効果のさらなる解明に向けて取り組むことが計画されています。ブレンドうるし茶の購入は、松沢漆工房のネットショップ「葆光庵」で可能です。