千葉エコ・エネルギーとつなぐファームがプラチナ大賞に輝く
千葉県千葉市に拠点を置く千葉エコ・エネルギー株式会社と株式会社つなぐファームが、持続可能な農業モデルへの取り組みが評価され、2023年11月5日に開催された「第13回プラチナ大賞」において大賞と個別テーマ賞を受賞しました。この受賞は、少子化や高齢化といった地域課題に立ち向かう、先進的な事例として注目されています。
受賞の背景
プラチナ大賞は、地域社会や環境に寄与する取り組みを評価する賞で、参加団体はその活動を通じて「プラチナ社会」のモデルを提案します。千葉エコ・エネルギーとつなぐファームは、「人口減少との共存」をテーマにし、地域資源の循環を活用した新たな農業モデル、「ウェルビーイングを育む大木戸モデル」の構築に注力しています。
大木戸モデルの特長
このモデルは主に3つの柱から成り立っており、それぞれがこの地域の持続可能な発展を支えています。
1. エネルギーと農業の自給
農業と発電を両立させる営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)を導入し、農業機械に電力を供給する「電化農業」の実証を行っています。これにより、新たなエネルギー自給率の向上と脱炭素化を図ることが可能となります。
2. ユニバーサル農業
AI技術やスマート農業の導入により、年齢や障がいの有無に関わらず誰もが働ける環境を作り上げ、農福連携や若者の就農を促進しています。これにより、地域コミュニティの活性化にも寄与します。
3. 循環型農業
地域の未使用資源を肥料として活用することで、化学肥料への依存度を減らし、土壌環境の改善や耕作放棄地の再生に貢献しています。地域資源を循環させることで、持続可能な農業を実現します。
未来への展望
今回の受賞について、千葉エコ・エネルギーの専務取締役とつなぐファームの代表取締役は、これまでの支持と協力に感謝すると共に、自らの取り組みを全国に広めていく意向を示しています。このモデルは、地域から全国に向けて発信され、自立した新しい農業の形を築くことを目指しています。
プラチナ大賞とは
プラチナ大賞は、2013年から毎年開催されているもので、地域や社会の課題を解決する革新的な取り組みを評価するものです。この賞は、幅広い業界からの参加を呼びかけ、その活動を広く知ってもらう目的も持っています。
千葉エコ・エネルギーとつなぐファームの取り組みは、持続可能な地域モデルの実現に向けて一歩前進した象徴的な例です。これからの動きが、地域社会全体にどのように影響を与えていくのか、注目が集まります。