ANAファシリティーズ株式会社は、2024年8月27日に株式会社そごう・西武 そごう広島店、東広島市、賀茂地方森林組合と「東広島市森林づくりパートナー協定」を締結しました。この協定により、企業の森を設け、森林づくり活動を展開していくことを目的としています。
ANAファシリティーズは、2024年1月から「ANAForest」という森林づくり活動を開始し、今回の協定を通じてそごう広島店が第一号の提供先となります。「企業の森」として、同社の所有林1.0haを今後10年間にわたって提供し、森林づくりに取り組む企業や団体に活動拠点を提供していく計画です。
地域の特性に合わせた取り組みを推進することが強調され、東広島市の市長である髙垣廣德氏も、「本協定は森林の多面的機能の向上を図るための重要なステップであり、地域の新たな価値を創造することを期待しています」とコメントしています。
そごう広島店の店長、吉田幸永氏は、地域密着の環境活動に積極的に取り組んできた実績を挙げ、今年50周年を迎えるタイミングでの協定締結について意義深いものとして捉えています。特に、若い世代からの支持を受けながら、環境活動の重要性を感じている様子がうかがえます。吉田氏は、「さらに多くの地域の人々と信頼関係を築くことを通じて、植樹活動や自然教室の開催を目指していきたい」と語っています。
賀茂地方森林組合の川口洋海代表理事組合長も、本協定が企業や団体による環境貢献活動の輪を広げるきっかけとなることを強調し、地域社会全体での意識向上を期待しています。
ANAファシリティーズの社長、丹治康夫氏は、こうした取り組みが持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩であるとし、地域との連携が強まることに感謝の意を表しました。さらに、「ANAForest」活動の本質的な目的である二酸化炭素吸収林の整備や里山資源の活用にも引き続き取り組んでいく考えを示しています。
企業の森とは
ANAファシリティーズの所有林「ANAForest」(約133ha)の中に新たに設けられるこの「企業の森」は、企業や団体に活動フィールドを提供し、環境整備を推進するものです。これにより企業は直接的に森林づくりに貢献することが可能となります。
東広島市森林づくりパートナー制度
この制度では、地域特性を活かした森林整備を行い、災害防止や水源の維持など公益的機能の向上に寄与することを目指しています。企業と連携したこの取り組みによって、地域活性化にもつながることが期待されています。これからも、ANAファシリティーズを中心に、地域企業との連携がいかに活発に進むかが注目されます。
会社概要
AANAファシリティーズは、1961年に創業し、東京都中央区に本社を構えています。不動産やファシリティマネジメント業務を手掛け、環境保全活動でも先進的な取り組みを行っています。今後のパートナーシップを通じて地域の環境整備がどのように進展するのか、その行動を見守りたいと思います。