本好きに捧げる祭典 "郷読"と"多読"の形
読書文化の深化を求めて、イシス編集学校が11月に福岡と東京で開催する二大イベントが注目です。校長である松岡正剛氏が提唱する「郷読(きょうどく)」と「多読」をテーマにしたこの祭典は、本を単なる読書の対象としてだけでなく、新たな文化の一部として捉える重要な機会となります。
福岡での郷読イベント
福岡では、11月2日(日)に、イシス編集学校九州支所の20周年を祝うイベントが行われます。このイベントでは、松岡正剛氏が主賓として出演し、地域文化を本を通して読み解くためのトークセッションが予定されています。
「千夜千冊」から選ばれたキーブックを基に、九州の魅力を再発見し、参加者が自身の地域を見つめ直すきっかけを提供します。また、地元出版社の石風社の福元満治氏や、法政大学名誉教授の田中優子氏とともに、地域文化の重要性について語り合います。
この日、特別に刊行される「Qten Genki Book 『九』」も要注目です。1,000冊の情報が収録されており、地域の文化を再発見する手助けをしてくれます。
東京での多読イベント
続く11月23日、24日には東京・豪徳寺で「別典祭」が開催されます。この祭りは、松岡正剛校長の一周忌と、ブッククラブ「多読アレゴリア」の1周年を記念し、さまざまなテーマを持つクラブが集まる新たな本のフェスティバルです。
「別典祭」では、医療、音楽、着物、写真といった多彩なテーマのイベントが展開され、西洋のアートやゲーム、ファッションとも融合した新しい可能性を秘めています。特に豪徳寺ISIS館での充実した読書空間や、多様な才能を持つトーク出演者たちは、まさに新たな知の交流を生み出す舞台です。
また、参加者が自由に楽しめる古本市やトークイベント、さらにはポッドキャスト番組の生放送も行われ、多様な体験が待っています。
参加方法
福岡と東京のイベントは、どちらも興味のある方なら誰でも参加可能です。特に京都の方々にとって、地域文化に根ざした活動や、新たな読書体験を通じて多くの刺激を受到できるチャンスです。この機会に、読書の新たな価値や楽しさを発見してみてはいかがでしょうか。
まとめ
松岡正剛氏の提唱するこのようなブックフェスは、単なる読書イベントではなく、人々と本が交わる場を作り出しています。地域文化を再評価し、広める努力が、本の世界を新しい風で満たすことでしょう。両イベントへの参加を通じて、自身の読み方を見つけ、ブックカルチャーの未来に思いを馳せてみましょう。