TBMとタカショーが共同開発した「モクプラボードECO」
株式会社TBMとガーデンライフスタイルメーカーである株式会社タカショーは、カーボンリサイクル技術を活用した低炭素素材「CR LIMEX」を使った新しいボードフェンス「モクプラボードECO」を開発しました。この製品は、気候変動対策の一環として、環境に優しい素材を利用したもので、特にCO₂問題への対応に焦点を当てています。
カーボンリサイクル技術とは
環境への貢献
カーボンリサイクルは、排出されたCO₂を再利用する技術であり、温室効果ガスの削減に役立ちます。IEAの予測によると、2040年にはカーボンリサイクル技術がCO₂排出量削減において約19%を占めるとされています。日本政府もこの技術を成長投資の分野として位置付けており、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な要素とされています。
TBMの取り組み
TBMは、排ガス由来のCO₂とカルシウム含有廃棄物から化学合成した炭酸カルシウムを主原料とした「CR LIMEX」を開発しています。この素材は、既に国内特許を取得しており、2024年に市場に投入予定です。この技術により、年間で1.4トンのCO₂が固定化される見込みです。
タカショーの持続可能なビジョン
タカショーは「心豊かな時間と空間を」というビジョンのもと、持続可能な社会の実現に向けた多様な取り組みを行っています。廃棄物の発生を抑える製品開発や、既存の設備のリフォームを可能にする工法の提案を通じ、環境に配慮した事業展開を進めています。新製品「モクプラボードECO」はタカショーのこの理念に基づいて開発されました。
「モクプラボードECO」の特長
1.
CO₂固定化
- 製品の約8%に排ガス由来のCO₂を含むことにより、環境への貢献が期待されています。
2.
耐食性と加工性
- 天然木よりも湿気に強く、さまざまな加工が容易です。従来の樹脂製ボードと同等の性能を持っています。
3.
見た目の美しさ
- ダークバインとブラウンエボニーの2色展開で、自然木のような美しい外観を実現。屋外での使用に適しています。
未来の展望
TBMとタカショーは今後もカーボンリサイクル技術を活用し、持続可能な製品の開発に励んでいく意向です。「モクプラボードECO」は環境への配慮が強く、消費者に対してもエコ意識を高める製品となるでしょう。これにより脱炭素社会の構築に寄与することが期待されています。
カーボンリサイクルへの関心が高まる中、本製品は未来の技術的な方向性を示す画期的な一歩です。興味のある方は、TBMの公式サイトから詳細を確認することができます。