C-INKがSNEC PVに出展
2024-06-29 16:54:10

銀ナノインクで太陽電池の銀使用量削減!C-INKが世界最大級の展示会SNEC PVに出展

銀ナノインクで太陽電池の銀使用量削減!C-INKが世界最大級の展示会SNEC PVに出展



株式会社C-INKは、6月13日~15日に上海の国家展覧センターで開催された、世界最大級の太陽光発電展示会「SNEC PV 第17回(2024)国際太陽光発電とスマートエネルギー(上海)大会及び展覧会」に出展しました。

SNEC PVは、世界中の太陽電池関連企業が集まる一大イベントです。広大なホールには3,000社以上の企業が出展し、最新の技術や製品が展示されました。

C-INKは、インクジェット印刷用の導電性銀ナノインク『DryCure🄬 Ag-JB』を製造しています。同社がSNEC PVに出展した理由は、太陽電池製造が世界最大の銀の消費産業であることから、銀ペーストの代替として銀ナノインクの採用を提案するためです。

銀ナノインクで太陽電池の銀使用量を大幅削減



現在、工業用の銀の多くは太陽電池に使用されており、その使用量は増え続けています。このままの推移では、工業用の銀が10年以内に不足するとの危惧も出ています。
C-INKは、自社の銀ナノインク『DryCure🄬 Ag-JB』を太陽電池に採用することで、銀の使用量を大幅に削減できるのではないかと考えています。

今回の展示会では、西日本貿易株式会社の協力を得て、中国語の展示資料を用意し、中国語での対応が可能なスタッフを配置しました。西日本貿易株式会社は、中国との輸出入を得意とする総合商社です。

C-INKの銀ナノインクとヘテロジャンクション型太陽電池の相性



C-INKのナノインク技術は、ヘテロジャンクション型(HJT)太陽電池との相性が特に高いと考えられています。

HJT太陽電池は、現在主流のTOPconと呼ばれる太陽電池と比較して、同等の最大発電効率を持ちながらも、経年劣化が半分程度に抑えられるとされています。

調査の結果、HJT太陽電池の製造にC-INKの銀ナノインク『DryCure🄬 Ag-JB』を使用すると、銀使用量を従来の1/10に削減できる可能性があることがわかりました。

HJT太陽電池の製造には、ナノインクの20~30μmの細線印刷が必要とされています。従来は、インクジェットプリンターで工業的に細線を印刷することが困難でしたが、ハイエンドのインクジェットプリンターでは30μmの細線描画が可能になってきています。

インクジェット印刷による金属ナノインクプロセスの推進



C-INKは、インクジェット印刷による金属ナノインクプロセスの推進により、ナノインクの細線印刷を実現していきます。

同社は、今後も環境負荷の低減と太陽電池の効率向上に貢献する技術開発を進めていく予定です。


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