スマホの下取り事情:米国と日本の現状
ビジネスサービスを提供するAssurant (NYSE:AIZ) は、2024年第1四半期のスマートフォン下取り・アップグレードの業界トレンドに関するレポートを発表しました。レポートによると、米国ではiPhone 11が8四半期連続で下取り台数トップを記録しており、その人気は根強いことがわかります。一方、上位5機種中、約半分をiPhone 12シリーズが占め、5G端末へのアップグレードが進んでいることも明らかになりました。
下取りされたスマートフォンの平均使用年数は、2023年第4四半期の3.45年から2024年第1四半期には3.64年と過去最長を記録しました。これは、iPhone 11やiPhone 12シリーズが下取りの上位にランクインしていることからも裏付けられます。
しかし、スマートフォン全体の平均下取り価格は、2023年第4四半期の147ドルから2024年第1四半期には110ドルへと下落しています。インフレによる生活費の上昇が、下取り価格にも影響を与えていると考えられます。
日本のスマホ下取り事情:アップグレードと長期利用の二極化
Assurant Japan株式会社の藤本潤一代表取締役社長は、日本の市場では、アップグレードプログラムのサイクルに沿って上位機種に買い替えていく人と、スマートフォンを長く持ち続ける人の二極化が進んでいると指摘します。
2024年第1四半期におけるAssurant Japanのスマホ下取り・アップグレードプログラムで上位5機種をみると、iPhone 13シリーズが6割以上を占めており、2年前にアップグレードプログラムを利用して購入した人が、新機種に切り替えていることがわかります。一方、3位にiPhone SE2、4位にiPhone 12がランクインしていることから、長くスマートフォンを使い続ける人も多く存在することがわかります。
アップグレード&下取りプログラム:循環型経済への貢献
Assurantは、アップグレード&下取りプログラムを通して、使用済みのスマートフォンを市場に循環させることで、循環型経済の促進やCO2削減に貢献しています。AIによるスピーディーで精緻な端末診断・処理システム、及びグローバル市場への再販プラットフォームは、端末循環を強力に後押しする存在と言えるでしょう。
Assurantとは?
Assurantは、世界中のお客様が購入した大切な製品をサポートし、守り、つなぐ革新的なソリューションを提供するビジネスサービス・カンパニーです。世界21カ国で事業を展開するフォーチュン500企業の一社として、携帯端末ソリューション、延長保証サービス、車両保険サービス、レンターズ保険など、さまざまなサービスを提供しています。
Assurant Japanは、Assurantの知見と最新テクノロジーを日本に最適化し、日本の主要なクライアントとその顧客をサポートしています。携帯端末エコシステムのトータルサポート事業、デジタルライフサポート事業、家電の延長保証事業など、コネクテッド時代に求められる最適なサービスと革新的なソリューションを提供しています。