聴覚障がいアスリートの安全を守る取り組み
株式会社TRIPLE7が推進する新しい防災システムは、聴覚障がいを持つアスリートの命を守るための重要な一歩となることを目指しています。このシステムは、2025年11月に千葉県白子町で行われる国際大会「ワールドデフトリプルSゲームズ2025」において実際に使用されました。そして、その内容は音に頼らない新しい避難方法を模索するものです。
音に頼らない防災の必要性
通常、サーフィンなどの海上競技の際、安全管理はサイレンや防災無線を使用する音声に依存するのが一般的です。しかし、今回の大会では、全ての選手が聴覚に障がいを持つため、音声に依存した従来の方法では十分ではなく、視覚による安全管理手段の確立が急務でした。大会当日は風速約5mという悪条件の中、選手が競技エリアから流される事態が発生し、より一層の視覚的な安全管理の必要性が高まりました。
ドローンによる巡視システムの詳細
今回のドローン巡視は、5名のパイロットが2人1組で交代しながら運用されました。使用された機体は、DJI Matrice 4TDで、AIによる人物検知機能を持っており、選手の位置をモニタリングし、緊急時に視覚的なサインを伝えることが可能です。また、機体には高光量の赤色ライトが搭載され、音が届かない状況でも危険を視覚的に知らせる仕様が整えられています。
今回の巡視では、安定したフライトを確保するため、NAPA独自の運行マニュアルに基づいた安全運航体制が採用され、パイロットと補助者が協力し合い、リスク管理を行いながら実施されました。
安全運用体制の構築
TRIPLE7は、白子町役場や茂原警察署、特定非営利活動法人J-PROなど多くの協力機関と連携し、ドローンを活用した安全運用体制を確立しました。これにより、陸上と海上の双方での安全確保が大いに向上しました。特に、飛行前点検を行うNAPAドローンアカデミーの認定インストラクターたちが常に安全管理に気を配り、プロフェッショナルな運用を実現しています。
アスリートや関係者の反応
選手たちからは、「赤いライトは非常に目立ち、直感的に注意を促してくれる」といった声が上がりました。また、「上空からの見守りが安心感を与えてくれた」とのコメントも寄せられました。音を使わないことで、避難誘導の有効性が実感されたとの報告もあり、「誰も取り残さない防災」の実現に向けた有効性が改めて確認された瞬間となりました。
成果と今後の課題
今回の実証で得られた成果としては、赤色の視覚誘導ライトが高い認知度を誇ること、安全な巡視が強風下でも安定して行えたこと、AIによる人物検知が有効であったことが挙げられます。今後は、天候や逆光などにおける視認性の変化や陸上誘導と空中誘導の役割の最適化、避難サインの統一化を検討していく必要があります。
TRIPLE7の展望
TRIPLE7は、今回の実績をもとに、海辺での視覚型防災インフラとしてドローンの可能性をさらに広げていく計画です。具体的には、海水浴場でのドローン防災巡視やマリンスポーツ大会での安全管理の高度化、さらには防犯パトロールや迷子捜索の支援など、様々な分野におけるニーズに応えられるシステムを展開していく予定です。
この新しい技術が、聴覚障がいを持つアスリートだけでなく、すべての人々の安全を守るために役立つことを期待しています。未来のドローンインストラクターを目指す若者たちが、NAPAドローンアカデミーでさらに多様なスキルを身につけ、プロフェッショナルとして成長する姿も楽しみです。
株式会社TRIPLE7について
TRIPLE7は、元JAL国際線パイロットが設立したドローン専門企業で、国家資格の取得支援や人材育成を行うNAPAドローンアカデミーも運営しています。企業へのドローン導入を手助けし、現場のニーズに合わせた最適な提案をしています。今後も、ドローン技術の可能性を広げ、充実した防災と安全管理のシステムを築いていくことを目指します。
詳細については、ぜひ株式会社TRIPLE7へお問い合わせください。