日本出版販売、新物流拠点で物流基盤を革新
株式会社セイノー情報サービス(以下、SIS)は、日本出版販売株式会社(以下、日本出版販売)が新たに設置した物流拠点「N-PORT新座」について、先進の倉庫管理システム(WMS)「SLIMS」やロボットマネジメントシステム「RMS」を導入したことを発表しました。この取り組みにより、日本出版販売は文具・雑貨の豊富な種類に対応した自動化物流体制を構築し、出荷明細の処理能力を従来の約3倍に向上させました。そして、ASRS(自動倉庫システム)による完全な在庫管理体制を導入し、ミスのない運用を実現しました。
多様化する文具・雑貨市場の物流課題
日本出版販売は最近、文具や雑貨などの非出版商材の取り扱いを広げていますが、その結果、物流現場では以下のような課題が浮上していました。
1. 多品種・小ロットの出荷による現場の負担増。
2. 拠点ごとに異なるシステムや運用方式がもたらす効率の悪化。
3. 紙伝票管理による確認および修正作業の発生。
4. 属人化した業務運用による将来的な人材確保の難しさ。
これらの課題を克服するために、日本出版販売はSLIMSとASRSを融合させ、無駄を減らした現場を構築しています。
SLIMSとASRSの連携で実現する効率化
SISの「SLIMS」は、出版物とそれ以外の商材が混在する物流環境に柔軟に対応可能であり、拠点全体のデータを一元管理することができます。また、将来的な拠点追加にも対応できる拡張性を持っています。さらに、「RMS」を利用してASRSと連携することで、システムと自動化された設備が一体化したオペレーションが実現しています。
全体最適なクラウド基盤の構築
新たなシステム基盤では、入出荷データをリアルタイムで一元管理できるようになっています。柔軟なコード設計と疎結合化された物流機能によって、将来的な事業拡大や新しい拠点の追加にも迅速に対応可能です。この革新的な基盤により、現場での作業負担を軽減し、業務運営の効率化が進みます。
自動化の進展と品質の向上
ASRSによる自動化では、ロボットが出荷指示に応じて商品を効率的に搬送し、作業者は定位置でのピッキング作業を行うことができるようになりました。これにより、出荷処理能力が1人あたり1時間に90行から300行へと大幅に向上しました。また、ヒューマンエラーの影響を最小限に抑えた結果、ASRSエリア内の棚卸誤差率は見事にゼロを達成しました。
3PLサービスの拡大と持続可能な物流基盤へ
日本出版販売はこのシステム導入により、今後3PLサービスの拡大を図りながら、出版書籍の効率化にもSLIMSを活用していく予定です。SISは、物流現場の業務理解に基づいたWMS・ロボティクス技術を融合させた物流DX支援を通じて、持続可能な物流現場の実現へ向けて邁進しています。今後の展開にも期待が寄せられます。