「0歳からの自然なおむつ外しアドバイザー養成講座」開講
こどもと家族の排泄サポート研究所は、11月5日より「第12期:0歳からの自然なおむつ外しアドバイザー養成講座」をスタートさせます。この講座は、ストレスの少ない方法でのおむつ外しを実現し、従来のやり方では思うようにおむつが外れないと悩む親や保育士をサポートするために設計されています。それにより、家庭や保育施設での早期からの排泄への理解と実践を促すことが目的です。
背景と必要性
伝統的に、おむつ外しは3歳頃からスタートするという考えが一般的でした。しかし、近年、学齢期に入ってもおむつが外れずに悩む子どもたちや、昼間のお漏らし、便秘などの問題が増加しているとの報告があります。特に全国保育士会の調査によれば、子育て支援センターを利用する母親の相談において、おむつ外しが上位に挙げられています。
また、海外でも同様の問題が起こっており、例えばイギリスの研究機関では、以下のような指針が発表されています。
1. お座りができる生後6〜9か月頃からおまるやトイレに慣れさせることが勧められています。
2. おむつを長期間着けたままにしておくと、心理的におむつ外しを受け入れにくくなる。
3. 1歳半から2歳半の間におむつを外すことが、子どもの膀胱や腸の健康に良いとされています。
このような背景から、早期のおむつ外しの重要性が再認識されているのです。
講座の詳細
講座は約6週間にわたり、動画とライブ講義を組み合わせた形式で実施されます。各動画は約15分で作成されており、スキマ時間を利用して学ぶことが可能です。また、受講料金は48,500円で、保育・医療分野の専門職向けの団体割引や再受講割引なども用意されています。
申し込みは10月31日まで受け付けており、詳細は公式サイトから確認できます。
今後の展望
研究所は、「0歳からの自然なおむつ外し」を支える教育プログラムを通じて、子どもや高齢者の「排泄の尊厳」を大切にする社会を目指しています。アドバイザーたちは、受講後、家庭や地域でのトイレトレーニングを実践し、親子のより良いコミュニケーションを助ける役割を果たしています。
これからも研究所は「幸せな排泄コミュニケーション」のネットワークを広げていきます。自然で気持ち良い排泄は、子どもたちが生きるために必要な権利であり、守られるべき尊厳です。また、講座を通じて育成されたアドバイザーたちが、全国そして世界中でこの理念を広めていくことを期待しています。