早稲田大学が提供する英語のPodcast「Rigorous Research, Real Impact」が新たなエピソードを配信しました。今回のテーマは「無国籍」。このエピソードでは、国際学術院の陳天璽教授を再びゲストに迎え、彼自身の経験をもとに「Statelessness(無国籍)」を深く掘り下げます。
陳教授は、横浜で育ち長年にわたり無国籍者として過ごしてきた背景を持ち、その経験を通じたストーリーはとても重要なものです。エピソードでは、彼が立ち上げたNPO法人無国籍ネットワークの活動内容についても紹介されており、無国籍の人々が直面する権利やアイデンティティ、そして正義の問題に焦点を当てる内容となっています。
また、陳教授はドキュメンタリー映画監督としても活動しており、その制作活動に関する視点や、無国籍者のために設立された学生ボランティア団体「無国籍ネットワークユース」との連携についても語ります。特に、教授の日本国籍取得に至るまでの経緯は非常に興味深く、無国籍者が直面する複雑な状況を生々しく伝えてくれます。
本番組は、優れた研究を行う早稲田大学の研究者たちが、その研究の内容や研究者としての経験を紹介することを目的としています。各エピソードは15分から30分という短時間で構成されており、学術的なテーマを日常生活の中で楽しめるように工夫されています。特に、知的好奇心を持つ社会人や大学院を目指す学生、新たな共同研究を考えている研究者にとっては、視野を広げるきっかけになることでしょう。
次回のエピソードでは、政治経済学術院のケラム マリサ准教授が登場し、「Democratic Backsliding and the Role of Populism」というテーマで配信される予定です。また、その後も、さまざまな専門家を招いたエピソードがラインナップされています。
早稲田大学は、QS世界大学ランキング2023で121位、科研費採択件数でも各研究分野で最高の評価を受けており、すでに多くの研究者が注目する大学として名を馳せています。その中での今回のPodcastエピソードは、無国籍問題に対する深い洞察を提供する貴重な機会です。
このPodcastを通じて、リスナーは現実の社会問題に対する理解を深め、学問的な視点を日常生活の一部として取り入れることができるでしょう。エピソードは、Apple PodcastsやSpotifyなどのプラットフォームを通じて無料で利用できますので、ぜひチェックしてみてください。