結婚10年以上の夫婦が感じるコミュニケーションのギャップとは

結婚10年以上の夫婦に見る「よい夫婦」の実態

最近、結婚生活が10年以上続いている夫婦600人を対象に、夫婦関係に関する調査が行われました。この調査は、男女の各年代からのサンプルを含むインターネット調査で、実施期間は2014年4月18日から20日まででした。調査結果からは、日本の夫婦が抱える関係性やコミュニケーションの実情が見えてきました。

約7割が自己評価する「よい夫婦」

調査対象者の66.8%は、自分たちを「よい夫婦」と評価しています。この結果は、男女別に見ると男性が72.0%、女性が61.7%となっており、妻よりも夫のほうが自分たちの関係に自信を持っていることがうかがえます。これに続く質問で、実際の夫婦間のコミュニケーションの質がこの評価に深く関与していることが示唆されました。

感謝の言葉が微不足

次に、「配偶者への不満」について質問したところ、女性の23.7%が「感謝の言葉が少ない」と回答。年代別に見ると、特に40代の女性では33.0%と最も多く、50代で21.0%、60代では17.0%が同様の不満を抱いています。一方で、男性の70.0%は「感謝している」と考えているにもかかわらず、女性の47.0%しか実際に感謝されていると感じていないことがわかりました。これらのデータは、夫婦間のささやかな言葉が、どれだけ大きな意味を持つかを教えてくれます。

「よい夫婦」に必要なコミュニケーション

さらに興味深いのは、「よい夫婦」と評価される人のうち、75.3%が配偶者に感謝の気持ちを伝えた経験がある一方で、評価が低い人は46.2%という統計です。このことから、日常的な会話や報告・相談が「よい夫婦」であるための重要な要素であることは明確です。

プレゼント選びの相違

次に、プレゼントに関しての意識を見てみましょう。「どんなプレゼントが嬉しいか」に対して、女性の32.0%が「旅行」、28.0%が「ジュエリー/アクセサリー」と回答しました。一方、男性からのプレゼントとしては、最も多かったのが「食事(外食)」や「食べ物」であることは興味深い対比です。これにより、妻が求める非日常的な体験や記念に残る品々と、夫が選ぶ日常の延長上のギフトとの間に心理的な隔たりがあることが浮き彫りになりました。

プラチナ・ジュエリーの魅力

特に、「プラチナ・ジュエリー」の需要の高さが際立ちます。女性の73.8%が「ダイヤのついたプラチナ・アクセサリー」を希望していることは、物理的な贈り物の価値以上に、思い出や感謝の気持ちを込める意義を強調しています。結婚生活の節目には、特別なギフトとしてプラチナ・ジュエリーを贈ることで、二人の絆が強固になる証明となります。