高齢者デジタル支援
2024-12-04 12:35:13

高齢者支援におけるデジタル活用が評価され厚生労働省から表彰

高齢者支援におけるデジタル活用が評価され厚生労働省から表彰



NPO法人日本シニアデジタルサポート協会が、厚生労働省から『高齢者デジタル支援と健康促進活動』を称えられ、優良賞の栄誉に輝きました。この賞は、生活習慣病予防分野において顕著な業績を収めた団体に授与されるもので、令和6年11月29日(金)に日経ホール(千代田区)で行われた表彰式には多くの参加者が集まりました。受賞の経緯や取り組み内容について詳しく紹介します。

高齢者の社会的つながりを促すオンライン学級会



この団体の活動の一環として設立された「オンライン学級会」は、訪問看護師としての経験を生かし、外出が困難な高齢者が他者との交流を持ち、楽しみを生み出す場を提供するために設立されました。看護職に従事する理事長の玉井知世子氏は、社会的孤立を解消する手段として、デジタル技術を積極的に活用することの重要性を感じていました。

参加者は高齢者を中心に、幅広い年代の人々で構成されており、オンラインでは月に2回、様々なテーマのもとで交流を深めています。参加者の中には、60代から90代までの高齢者だけでなく、中学生や大学生といった若者もいます。これにより、世代を超えたコミュニケーションが実現し、参加者同士のつながりが育まれるのです。

スマホ教室の利用とその効果



内閣府の調査によれば、70歳以上のスマホ活用率は約40%であり、その多くが電話やLINEなど基本的な用途に限られています。この状況を踏まえ、団体では「スマホ教室」も開催し、高齢者がデジタル機器を使いこなせるようサポートしています。特に「オンライン学級会」ではZoomを使用して、参加者がリモートで参加しやすく工夫されています。

これにより、高齢者の方々がスマホを日常的に使う機会が増え、コミュニケーションの質も向上しました。具体的には、参加者同士の意見交換や情報共有が活発になり、「安心して社会に参加できる場」が確保されています。

楽しく健康を目指す活動の詳細



このオンライン学級会は、様々な講師を招いて毎月異なるテーマで実施されます。体操や脳トレ、さらには終活に関する講義まで多岐にわたる内容が用意されており、参加者が自主的に学び、楽しむ機会を提供しています。特に、参加者の中にある高齢者同士が親しくなり、実際に会って食事を共にするなどの交流も生まれてきています。

また、これまでに75回にわたり延べ568名の高齢者が参加した実績があり、活動の充実度が伺えます。玉井氏は看護の視点を持ちつつ、心と体の健康を重要視したプログラム作りを行っています。

未来に向けた目標



今後は、「シニア企画研究室」を設立し、高齢者向けの便利な商品を共に考えていくことや、オンラインデイサービスを実施することも目指しています。これにより、高齢者が自由に参加できるプログラムを充実させ、より多くの人々の健康促進と交流を支援していく計画です。

デジタル技術を用い、高齢者の幸せと健康をサポートし続けるNPO法人日本シニアデジタルサポート協会。今後の活動に期待が高まります。


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会社情報

会社名
NPO法人日本シニアデジタルサポート協会
住所
兵庫県神戸市東灘区北青木3−13−7105
電話番号
070-8585-4736

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