高性能住宅の落とし穴!猛暑対策としての断熱の重要性
最近の猛暑では、高性能に設計された住宅でも室内環境が悪化し、熱中症の危険性が増しています。東京都渋谷区に位置する株式会社さくら事務所は、この問題に着目し、快適な住環境と資産価値を守るための断熱施工の重要性について警鐘を鳴らしました。
深刻な熱中症搬送者の増加
総務省が発表したデータによれば、令和6年には全国で熱中症により97,578人が救急搬送され、その38%が自宅で発生しています。特に、高齢者や在宅時間の長い子育て世帯、在宅勤務世帯はリスクが高く、注意が必要です。また、日本気象協会は2025年の夏季も厳しい暑さが続くと予測しています。
省エネ基準義務化の背景
2025年4月からは省エネ基準の適合が全国で義務化され、新築住宅には断熱性能等級4以上が必須となります。この流れは冷暖房の効率向上やCO₂削減に寄与するものですが、実際の施工現場においては理想と現場のギャップが存在しています。
施工の問題点
断熱工事は、構造や防水工事と比べて検査が不十分な場合が多く、施工マニュアルが守られないことが指摘されています。設計段階では高性能でも、施工不良が発生すると、室内環境に大きな影響を及ぼします。さくら事務所が実施した新築住宅工事中の検査によれば、約60.5%の物件で断熱施工に不具合がみられました。
よくある施工不良の事例
- - 断熱材の隙間:これは最も一般的な不具合の一つです。
- - 気流止めの不十分さ:冷暖房効率に影響します。
- - 窓周りや床・天井部での断熱材の入れ忘れ:見落としがちなポイントです。
セルフチェック方法
自宅での断熱施工の状態を確認するための簡単なセルフチェック方法があります。天井点検口から屋根裏を確認し、床下点検口から床下の状態を見ることができます。また、壁の状態に注意し、しみやカビの発生がないか確認することが重要です。
これらの兆候が見られた場合、断熱施工に問題があるかもしれません。その際は専門家による調査を依頼することを推奨します。
専門家への相談
必要な情報や具体的な相談がある方は、さくら事務所までお気軽にお問い合わせください。豊富な経験を持つ専門家が、実際の事例を交えながら詳しくアドバイスさせていただきます。私たちは「人と不動産のより幸せな関係」を追求し、次世代に美しい社会を手渡すための活動を続けています。