大分県宇佐市における新たな挑戦、DAOプロジェクト「お結びDAO」始動
大分県宇佐市が舞台となる新しい地域共創プロジェクト「お結びDAO」が9月に始まりました。このプロジェクトは、株式会社ガイアックスと有限会社辻田建機、IMPACT DESIGN OFFICE株式会社が連携し、古民家及び遊休農地を活用して、地域の持続可能な発展を目指すものです。
「お結びDAO」とは?
「お結びDAO」の主な目的は、CO₂削減、地域貢献、そして次世代に向けた体験価値の創出です。第一弾の取り組みとして、古民家の共同運営と有機米の生産に関わるDAOメンバーが参加します。参加者はただの消費者ではなく、農業や宿泊業にも携わる共同オーナーとしての役割を果たします。
新しい地域共創の形
日本全国で年50万戸を超える空き家や耕作放棄地が問題となる中、地域資源の有効活用は急務です。本プロジェクトは、地域の専門知識を持つ辻田建機とDAO技術の活用に長けたガイアックス、さらにインパクト会計を提供するIMPACT DESIGN OFFICEが協力することで、土地や人、お金の流れを再構築し、地域の持続可能性を高めることを目指しています。
共同運営の具体的な内容
「お結びDAO」では、プロジェクト参加者は大分県宇佐市の美しい田園風景に囲まれた築150年の古民家「田宮」を拠点として活動します。
- - 有機米の生産: メンバーは有機米の共同オーナーとなり、実際に田んぼでの体験を通じて農業を学びます。
- - 宿泊施設としての利用: 農業体験だけでなく、観光や地域交流に役立つ宿泊施設の共同運営も行います。
- - 地域経済への貢献: 収穫されたお米は道の駅にて販売し、地域の発展にも寄与します。
DAOが実現する価値
このプロジェクトには、地域資源の有効活用と環境貢献を両立させるための三つの価値循環が用意されています。
1.
カーボンクレジットの創出: 古民家や農地を利用することでCO₂削減に貢献し、そのクレジットを通じて環境活動のメリットを享受します。
2.
教育的体験の提供: 子供たちに意味のある体験を提供し、地域の未来に資する活動が重視されます。特に、行動が「徳通貨」として可視化され、地域参加へのモチベーションを高める仕組みを構築。
3.
地域貢献の可視化: 参加者の地域貢献行動には「徳通貨」が発行されます。これは経済的な対価とは別に、信用や信頼の価値を数値化し、特別な体験と交換できる仕組みです。
プロジェクトの展開と期待
まずは大分県宇佐市での成功を確実にし、その上で全国の自治体と連携しながらこのモデルを広げていくことで、さらなる地域課題への対応を目指します。将来的には、魚や美術、果実酒と連携したプロジェクトも計画されており、地域の多様な資源を活用する可能性が見込まれています。
参加方法と今後の展開
「お結びDAO」への参加を希望する方は、LINEオープンチャットに参加することで最新情報を得られます。具体的なメンバー募集やプロジェクトの詳細な説明は、8月下旬に予定されています。
このプロジェクトは、未来の地域社会の在り方を考えさせる大きな一歩です。持続可能な社会の実現には、地域の力が欠かせません。そのためを共に歩む仲間が求められる時代になっています。ぜひ、あなたも「お結びDAO」に参加して、新しい価値の創造に挑戦してみませんか。