日本が目指す2025年「世界統計の日」の取り組みと意義

2025年「世界統計の日」に向けた日本の取り組み

国連によって制定された「世界統計の日」は、5年に1度、次回は2025年の10月20日に開催される予定です。この日は、全国民に公的統計の重要性を理解してもらうことを目的とした啓発活動が行われます。日本でも総務省が中心となって、様々な活動を展開し、国際的な理解を深める努力が進められています。

1. 出前講座の実施

まず、総務省は全国の中高生や大学生を対象に、出前講座を通じて公的統計への理解を促進しています。これまでに北海道や千葉、新潟などで実施されたこの講座では、SDGsに関連する講演が行われ、学生にとって身近なテーマとして統計の重要性が共有されました。2025年に向けて、今後もこのような講座は継続的に行われる予定です。

2. 国際会議の開催

日本では、2025年の「世界統計の日」に合わせて、11月には国連統計委員会の主催により、北九州市において専門家会合が行われます。この会合では、持続可能な開発目標（SDG）に基づくグローバルな指標が議論され、北九州市が誇る持続可能な開発に関する取り組みも紹介される予定です。地域の若年層が参加できるイベントも企画されており、地域全体で統計の重要性を学ぶ機会となるでしょう。

3. フォーラムの開催

さらに、12月4日には、東京の台東区浅草で「世界統計の日フォーラム2025」が開催されます。このフォーラムでは、国内外の統計関係者が集結し、基調講演や各地の自治体による統計データの活用事例が紹介されます。アジア太平洋地域の国々からも参加者を招待し、国際的な連携を深める重要な場となるでしょう。

4. 過去の「世界統計の日」のテーマ

「世界統計の日」は2010年に初めて設定され、以降5年ごとにテーマが設定されています。過去には、「サービス、専門性、完全性」（2010年）や「より良いデータ、より良い生活」（2015年）というテーマが掲げられてきました。次回2025年のテーマは「質の高い統計とデータですべての人に変化を」となっており、すべての人々が統計データを通じて変化を遂げられることを目指します。

まとめ

日本が実施しているこれらの活動は、統計への理解を広げるだけでなく、国民全体がSDGsに貢献できるような社会を目指すものです。2025年の「世界統計の日」をきっかけに、私たち一人ひとりが統計の重要性を再認識し、未来への変化を促進することが求められています。活動の詳細は、総務省の特設サイトで確認することができます。ぜひ、注目してみてください。