高知の無農薬ポンカン果汁、EU市場への挑戦
高知県須崎市の地域資源を活かした新たな挑戦が始まります。地方創生を目指す株式会社パンクチュアルと高知あさひ青果株式会社は、須崎市の田條園が育てた無農薬のポンカン果汁をEU市場に輸出することを決定しました。この取り組みは、高知県と須崎市の地域産品の新しい展望を示すものです。
背景:世界最大級の食品見本市での出会い
この輸出計画の発起点は、2025年にドイツで開催される食品見本市「ANUGA」での出展です。パンクチュアルは、田條園のポンカン果汁を、日本貿易振興機構(ジェトロ)が設置した高知県ブースに出展しました。この機会を通じて、国外市場での可能性が拡がり、今回の輸出の実現に至りました。
田條園のポンカン:品質と手間をかけた栽培
田條園が育てるポンカンは、樹齢60年を超える木で栽培され、その果実は独特の風味と芳香を持っています。追熟による丁寧な仕上げで、味わい深い果汁が完成するのが特長です。この果実を果汁としてEU市場へ届けることは、高知の地域農産物の価値を国際的に認知される大きな一歩となります。現在、この果汁は県内の冷凍庫に保管されており、まもなくEUに向けて出発します。
欧州の5つ星ホテルでの提供予定
ポンカン果汁の輸出先は、フランスのパルミフランス社です。この果汁は、同社を通じてフランス国内の多くの5つ星ホテルでも提供される予定です。日本では馴染み深いポンカンですが、欧州ではまだ広く知られていない果物ですが、田條園のポンカンが持つ品質の高さや独自の背景が評価されています。
地域経済の新たな可能性を模索
パンクチュアルは「世界と戦える地域を創る」をビジョンに掲げ、海外事業部を設立して約1年、地域の事業者とつながりを深め、海外進出を目指しています。地域に眠る貴重な産品を世界に届けることで、地域の未来に新たな可能性を拓くことを目指しています。
一方、高知あさひ青果は、高知県産の青果物を取り扱い、地域の生産者と市場を結ぶ役割を果たしています。ドローンによる無農薬栽培の取り組みや、生産者と消費者をつなぐ取り組みを通じて、地域の農業の持続可能性にも寄与しています。
未来に向けた挑戦
国内外でまだ十分に知られていない高知の特産品。しかし、その魅力を伝えるためには、輸出に関する知識やネットワークが不可欠です。本プロジェクトは、須崎市の生産者がグローバル市場に挑戦する第1歩として、今後の展望に希望が持たれます。
パンクチュアルと高知あさひ青果は、今後も地域事業者と連携し、更なる魅力的な産品の海外販路拡大を推進していきます。地域の経済や農業の未来に向けた持続可能な取り組みが、引き続き進められます。
会社紹介
株式会社パンクチュアル
高知あさひ青果株式会社
- - 代表者: 加藤 忍
- - 設立: 2018年
- - 所在地: 高知県安芸郡北川村大字平鍋191番地4
- - 事業内容: 農産物の栽培・加工・販売、ドローンによる農薬散布サービス
新時代の高知の特産品の物語が始まりました。無農薬ポンカン果汁のEU進出が、地域の未来を切り拓く礎となることを願っています。