日本生協連、フィリピンバナナの責任ある調達を強化
日本生活協同組合連合会(以下、日本生協連)は、持続可能な農業の実現に向けて新たな一歩を踏み出しました。この度、同連合会の人気商品である「園地指定コープのフィリピンバナナ」と「園地指定コープのフィリピン高原バナナ」に、国際基準に則ったGGNラベルを付けることを決定しました。
GGNラベルの意義
GGNラベルは、GLOBALG.A.P.(グローバルGAP)という国際基準に従った責任ある生産を示すもので、食品の安全性や労働者の環境、人権保護に配慮した農場で生産されたことを証明します。このラベルを搭載することで、生消費者への情報提供が一層強化されていきます。
ラベルには、農場まで辿ることができる識別番号が記載されており、消費者はこの番号を使って、生産者の詳細情報を確認できます。この透明性は、消費者が安心して商品を選ぶ手助けとなります。さらに、オンラインのGGNラベルサイトにアクセスし、QRコードを読み取ることで、さらなる情報を得ることも可能です。
持続可能な調達目標
日本生協連は、「コープ商品の2030年目標」に基づき、2030年までに全ての生鮮農産物についてGAPを導入した生産者からの調達を100%にすることを掲げています。これにより、責任ある農業の推進が強化され、環境保護が進むことを期待しています。特に人気の高いフィリピンバナナの商品化が進むことで、多くの組合員に対して責任ある選択肢を提供することができます。
環境配慮と未来への展望
持続可能な農業は、単なるトレンドではなく、未来を見据えた必然の選択です。日本生協連は、環境保護や社会的責任を果たすことを目指しており、今後もこの理念に沿った商品の開発・普及に努める方針です。
GAPの基本概念は、食品の安全性、環境保全、労働者の権利、人権保護、および農場経営の向上に関わる様々な取り組みを包括しています。農業の各工程で必要な対策を講じ、しっかりとした記録を行い、点検や評価を行うことで、より良い農業経営を目指しています。
消費者への呼びかけ
消費者の皆様には、自分が食べるものについて考えていただきたいと思います。GAPやGGNラベルがついた商品を選ぶことで、持続可能な農業の仕組みを支えることができます。責任ある選択が、未来の環境を守ることにつながるのです。
私たちが選ぶ商品が、地球環境や作り手の生活にどのように影響を及ぼすのか、その点にフォーカスを当てて行動していくことが求められています。
今後の日本生協連の取り組みから目が離せません。