脅威ハンティングの技術
2025-11-21 13:15:54

サイバー攻撃から企業を守る新たな戦略『脅威ハンティング』の全貌

サイバー攻撃から企業を守る新たな戦略『脅威ハンティング』の全貌



昨今、企業におけるサイバーセキュリティの重要性はますます高まっています。特に2025年10月には、アサヒグループホールディングスとアスクル株式会社がサイバー攻撃を受けたことが報じられ、注目を集めました。この事例は、セキュリティ対策に対する関心の高まりの一因となりました。警察庁サイバー警察局の発表によれば、2024年度のサイバー犯罪検挙件数は13,164件にも達し、これは10年連続での増加です。この状況を踏まえ、従来の受動的なセキュリティシステムでは不十分となっていることが浮き彫りになっています。

脅威ハンティングとは?


そのような中で、注目されているのが『脅威ハンティング』です。脅威ハンティングとは、潜在的な攻撃や脅威の兆候をあらかじめ察知し、それに対する対策を先手を打って行う積極的なセキュリティ対策の手法です。つまり、受動的にアラートを待つのではなく、能動的に脅威を「探し出す」ことが求められます。このアプローチにより、従来のセキュリティ対策では見逃されてしまう可能性のある脅威を早期に発見し、企業の安全を守ることができます。

進化するサイバー攻撃


最近のサイバー攻撃のトレンドを見てみると、特にゼロデイ攻撃やAPT(Advanced Persistent Threat)攻撃の増加が目立ちます。ゼロデイ攻撃は、発見された脆弱性が修正される前に行われる攻撃であり、APT攻撃は特定のターゲットを持続的に狙うものです。こうした新型攻撃は、従来のアンチウイルスソフトや受動的な防御策では対応が困難です。

それゆえ、企業は防御のアプローチを根本から見直す必要があります。脅威ハンティングを導入することによって、リスクの高い領域を特定し、迅速に対処する体制を整えることができるのです。

書籍の内容


近日発表される書籍『脅威ハンティング 潜むサイバー攻撃を暴く技術』では、この脅威ハンティングの基本概念から、具体的な実施方法までが詳しく解説されます。著者Nadhem AlFardanは、Cisco Systems, Inc.でサイバーセキュリティの専門家として活躍しており、複数地域のセキュリティオペレーションを主導してきました。翻訳者陣には、徳正保彦、東結香、田中啓介、山重徹が名を連ね、それぞれが長年にわたりサイバーセキュリティ分野に携わってきたプロフェッショナルです。

この書籍では、脅威ハンティングを効果的に行うための仮説立てや進め方に加え、異なるセキュリティチームとの協力や成果を測定・共有するためのレポーティング手法など、ビジネス的観点からも重要な情報が提供されます。これにより、読者は実践的かつ戦略的な視点からサイバーセキュリティを見直すことができるでしょう。

まとめ


サイバー攻撃の脅威が増す現代において、企業は進化する攻撃手法に対抗するため、従来の受動的な防御から能動的な防御へとシフトする必要があります。『脅威ハンティング』は、その一つの解決策として、多くの企業に導入されることでしょう。2025年11月21日に発売されるこの書籍を通じて、最新のサイバーセキュリティ技術を学び、実務に活かすことが期待されます。


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