キュライオ資金調達
2019-11-05 11:01:59

バイオベンチャー・キュライオが3,200万円の資金調達を実施、解析技術向上へ

バイオベンチャー・キュライオがシードラウンドで資金調達



2023年、株式会社キュライオがシードラウンドにて3,200万円の資金を調達したことが報じられました。この資金は、同社の重要な事業であるクライオ電子顕微鏡を用いたタンパク質の単粒子解析や低分子のmicroEDによる構造解析のさらなる精度向上に向けて、受託環境の整備に利用される予定です。

会社の概要



キュライオは2019年8月に設立され、東京都新宿区に本社を置いています。設立以来、クライオ電子顕微鏡を活用し、最先端の生物学的研究を行ってきました。タンパク質の構造解析は、医薬品の研究開発において非常に重要な作業です。同社は、この領域での専門的なサービスを提供しています。

クライオ電子顕微鏡の重要性



クライオ電子顕微鏡による解析技術は、2017年にノーベル化学賞を受賞し、近年多くの注目を集めています。この技術は、非常に高い解像度でタンパク質の構造を描き出すことができるため、研究の現場では欠かせない存在となっています。クライオ電子顕微鏡は、従来のX線結晶構造解析と比較して、多様なタンパク質の解析が可能です。

従来のX線を用いた手法では、結晶化が必須であり、実際にヒトのタンパク質の約3割しか解明できませんでした。しかし、クライオ電子顕微鏡の導入により、より多くのタンパク質の構造を解析することができ、新しい創薬の扉が開かれることが期待されています。

創薬研究における構造解析



創薬研究では、非常に長い時間と多大なコストがかかるのが通常です。構造が不明なタンパク質に対しては、何百万回もの試行錯誤を行い、やっと有効な化合物にたどり着くという作業が必要です。それに対し、構造が明らかになったタンパク質に関しては、その形状に合った化合物をデザイン・合成することで、より効率的に研究が進行する可能性が高まります。このため、キュライオによる構造解析が創薬研究において重要な役割を果たすことが期待されています。

代表取締役の経歴



CEOの中井基樹氏は、英国マンチェスター大学を卒業後、JPモルガン証券に入社。その後SEMO株式会社、株式会社デナを経て、2017年には株式会社ジラフのCFOに就任しました。2019年にキュライオを設立し、ファイナンスや新規事業における豊富な経験を活かし、製薬・創薬業界に貢献することを目指しています。

会社の今後に期待



今回の資金調達によって、キュライオはさらに受託環境を向上させ、医薬品の研究と開発において一層の成果を上げることが期待されています。科学技術が進化する中で、キュライオの役割がますます重要になり、医療分野での新たな可能性を切り拓くことでしょう。私たちもその進展を見守り、応援していきたいと思います。

お問い合わせ



株式会社キュライオに関する詳細やサービスについての問い合わせは、公式ウェブサイトまたは以下の連絡先までご連絡ください。

会社名: 株式会社キュライオ
所在地: 東京都新宿区新宿5丁目18番20号
設立: 2019年8月
代表者: 中井基樹
URL: https://curreio.com/
連絡先: [email protected]

会社情報

会社名
株式会社キュライオ
住所
東京都新宿区新宿5-18-20ルックハイツ新宿803
電話番号
070-3305-0805

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。