全国の旅館のゆかたをアップサイクル
近年、環境への配慮からアップサイクルが注目されています。この背景にある中、YAMATO Lab.は新たな取り組みとして、日本全国の温泉旅館や宿泊施設から集めたゆかたを使ったプロジェクトを始動しました。このプロジェクトは、時を超えた背景を持つゆかたたちを再利用することで、持続可能なファッション文化を育てることを目的としています。
ゆかたの持つ歴史と魅力
日本の伝統的な温泉旅館で着用されるゆかた。それぞれのゆかたは、使用された場所や人々の思い出を背負っています。しかし、年数が経つにつれて、衣服は傷んだり使用されなくなったりしがちです。そのため、せっかくの美しいゆかたが廃棄されてしまう現実があります。YAMATO Lab.はそんな状況に目を向け、これらのゆかたを再生させることを決定しました。
プロジェクトのステップ
このプロジェクトでは、ゆかたを「きものドレス」「ツナギ」「シャツ」「パンツ」といった新たなアイテムにアップサイクルします。これにより、ゆかたの持つ独特の風合いや情緒感を持ちながら、現代のライフスタイルにもフィットする形で提供されます。
地方の温泉地からは、ウトロ温泉の「北こぶし知床ホテル&リゾート」や、かみのやま温泉の「古窯」、さらに兵庫県の城崎温泉「三木屋」などから協力を得ています。これらの宿泊施設と共に、伝統を次世代に残していくという思いを込め、集められたゆかたは新たな命を吹き込まれます。
夏祭りイベントでの販売
プロジェクトの開始を記念して、製作されたアイテムは8月24日と25日に神楽坂で開催される夏祭り『うらぼんえ』にて販売されます。このイベントでは、YAMATO Lab.独自の夏祭りを楽しめる小さな屋台も設けられる予定です。参加のお客様にとって、ゆかたの新しい形を手に取るだけでなく、地域文化や夏の雰囲気を体験する機会となることでしょう。
神田恵介氏の創造力
このプロジェクトには、ファッションデザイナー神田恵介氏がクリエイティブディレクターとして参加しています。神田氏は、「keisuke kanda」というブランドを2005年に設立し、ヴィンテージのリメイクを中心にした独自のスタイルを展開しています。また、多くのアーティストとのコラボレーションや、企業とのプロジェクトも手掛けており、その才能は多方面にわたります。
神田氏の参加により、単なるリサイクルではなく、ファッションとしての魅力のある製品が生まれることが期待されています。
協力を呼びかける
YAMATO Lab.は今後も全国の温泉地や宿泊施設から廃棄予定のゆかたを集め続ける計画です。協力していただける宿泊施設を広く募集しており、問い合わせは株式会社やまとにて受け付けています。この取り組みを通じて、環境に優しいファッションの未来を共に築いていきましょう。