OpenTextとGoogle Cloud、AIとデータセキュリティ推進の新たなパートナーシップを発表

OpenTextとGoogle Cloudが新たなAIソリューションを発表



OpenText Corporationは、2025年11月19日に北米で発表したリリースを通じて、Google Cloudとの新たなパートナーシップを強化し、AI革新、データセキュリティ、ソブリンクラウドソリューションの推進を加速させることを発表しました。本提携により、OpenTextの企業情報管理の専門知識とGoogle CloudのAIおよびインフラ技術を組み合わせ、複雑なビジネス課題に迅速かつ効果的に対応できるよう支援します。

AI技術による業務の効率化



新たな提携の中でも特に注目を集めるのは、OpenTextがGoogleのGeminiモデルおよびVertex AIを使用し、AIユースケースを広げる試みです。Gemini Enterpriseに基づくインテリジェントエージェントスイートを提供することで、保険、金融サービス、小売業などさまざまな業界に向けて、顧客が価値あるビジネス課題に取り組めるようサポートします。

この新しいアプローチにより、企業はAIエージェントを活用して、保険金請求処理の自動化や不正検知の向上、データコンプライアンス対応、そして規制報告の効率化が可能となります。これにより、速度や精度、そして業務の効率性において、明確な向上を実現できるでしょう。

OpenTextのCMOであるSandy Ono氏はこの協力体制を「顧客がAIを安全に、スケーラブルな形で活用できる新たな可能性を提供する」と強調しました。

データセキュリティの強化に向けた取り組み



加えて、OpenTextは小売業界向けに新たなデータ保護ソリューションを紹介しました。この技術は、OpenTextのデータプライバシー保護プラットフォーム「Voltage」とGoogle BigQueryを統合したものです。この共同研究は、保存中や転送時、AIモデルへの入力時に機密データを高度に暗号化し、プライバシー規制に従ったデータ保護を実現します。

データ主権の重要性が増す中、OpenTextのプライベートクラウドサービスはGoogle Cloudのソブリンクラウドソリューションと相互接続され、多くの業界で厳しいコンプライアンス要件を満たすことを可能にします。OpenTextの最高デジタル責任者であるShannon Bell氏も、「Google Cloudとの提携を通じて、安全でコンプライアンスに準拠した環境でのAI活用を支援する」と語っています。

Google Cloudの北米地域担当バイスプレジデントであるSam Sebastian氏も「パートナーシップを通じて、各組織のニーズ、リスクプロファイル、規制要件に適応する形で支援を行う」とコメントしています。

まとめ



この新たなパートナーシップは、現代企業のニーズに応えるための信頼性高い、かつ安全でスケーラブルなAIおよびクラウドソリューションを提供するというOpenTextとGoogle Cloudの共通のビジョンを強調しています。情報管理とデジタルインフラの進化が進む中、両社の協力がどのように新しいビジネスの可能性を切り拓くのか、今後の展開に注目です。

会社情報

会社名
オープンテキスト株式会社
住所
東京都千代田区丸の内1丁目8-3丸の内トラストタワー本館18階
電話番号
03-4560-7700

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