アートとファッションの融合
2025-10-28 12:54:16

CHARLES & KEITH 渋谷店で現代アートの展覧会『deer of tokyo』を開催

アートが語る東京の静かな生きものたち



ファッションにアートを取り入れることが新たなトレンドとなっている昨今、チャールズ&キース(CHARLES & KEITH)がまた一歩先を行く試みを打ち出しました。2025年10月30日から11月10日まで、渋谷店で開催される「deer of tokyo」は、シンガポールを拠点に活躍する現代アーティスト、ロバート・ザオ・レンフイとの共同プロジェクトです。この展覧会は、ファッションの枠を超えて、都市と自然が交差する新たなアート体験を提供します。

「deer of tokyo」 exhibition概要



このプロジェクトは、2025年初頭に香港で発表された活動の第2弾で、前作は香港の生態系に焦点を当てたものでした。しかし、東京に目を向けた今回は、日本独自の生態系、特に焦点が当てられるのは在来種ニホンカモシカと外来種のホエジカ、通称キョンの二種の鹿たちです。これらの生きものたちは、東京という都市の中でどのように生きているのかを、映像と自然素材を用いた展示を通じて深く探求します。

自然史博物館のように変貌する渋谷店



展覧会の会場である渋谷店の一角には、時間の流れを心地よく感じられる特別な空間が登場します。ロバート氏がフィールドワークで持ち帰った種子や押し花、羽や樹皮、さらにはガラス片などがガラスケースに収められ、生物の痕跡と映像作品が共鳴を奏でます。この空間は、まるで一時的な研究室のようで、観客たちが都市と自然との相互関係を見直すきっかけを与えてくれます。

ロバート氏は、今回のプロジェクトにあたり「東京には在来種と外来種という異なる鹿が共存しています。彼らの存在は『居場所』『移動』『共生』というテーマを映し出しています。渋谷の中心地で、都市生活の中に息づく自然の痕跡を感じてほしい」という思いを述べています。

学生たちとの共同作業



本インスタレーションでは、東京のICSカレッジオブアーツの学生たちと協力し、展示スペースのデザインや什器、椅子の制作に取り組みました。使用されたのはブランドのデッドストック素材でできた観覧用チェアや、自然素材を活かした展示台です。このように、生き物に対する深い思いが込められた空間が、来場者を待っています。

展覧会の詳細



  • - 期間: 2025年10月30日(木)〜11月10日(月)
  • - 会場: CHARLES & KEITH 渋谷店 (東京都渋谷区宇田川町17-3)
  • - 営業時間: 12:00〜21:00
  • - 入場: 無料

アーティストについて



ロバート・ザオ・レンフイは、写真や映像、インスタレーションなどを通じて、人と自然との関係を探る作品を制作してきました。国際的に評価されるアーティストで、2024年には第60回ヴェネツィア・ビエンナーレのシンガポール館の代表を務めます。「The Institute of Critical Zoologists」を設立し、人間中心の視点を問い直す活動にも力を入れています。

まとめ



アートとファッションが織り成すこの特別な展覧会は、ただのファッションストアではなく、アートの力によって新たな視座を提供する場となるでしょう。また、自然と都市の共生というテーマは、多くの人々に考えさせられる貴重な機会を提供します。視覚的でありながらも内面的な探求の旅ができる展覧会、「deer of tokyo」にぜひ足を運んでみてください。


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会社情報

会社名
CHARLES & KEITH JAPAN 合同会社
住所
東京都港区南青山5-6-23 SPIRALビル7FSPIRALビル7F
電話番号
03-6824-1952

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