因果革命と人文社会科学の未来:早稲田大学教授が語る数理的素養の可能性
早稲田大学が発信するPodcast番組「博士一歩前」の最新エピソードでは、政治経済学術院の山本鉄平教授が、因果推論の最前線と人文社会科学における数理的素養の重要性について語っています。
番組「博士一歩前」
人文科学・社会科学を専門とする早稲田大学の第一線研究者が、自身の研究や社会への洞察を語る番組です。大学院進学を目指す学生や、知的好奇心旺盛な社会人など、幅広い層を対象に、学問への理解を深めるきっかけを提供しています。
山本鉄平教授と因果推論
今回のエピソードでは、山本教授が専門とする因果推論を分かりやすく解説。具体的な事例を交えながら、社会現象の背後にある因果関係を明らかにする手法について、その重要性と可能性を探ります。さらに、日本とアメリカにおける人文社会科学分野の博士号取得者のキャリアパスにおける評価の違いについても議論を展開。異文化間での研究環境やキャリア形成の相違点が浮き彫りにされています。
MIT教授から早稲田へ
山本教授は、東京大学卒業後、プリンストン大学で博士号を取得。その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教授を務めた後、2024年6月に早稲田大学へ着任しました。国際的な舞台で活躍してきた教授が、日本を新たな研究拠点に選んだ理由についても、このPodcastで熱く語られています。また、教授の趣味であるウクレレ演奏も少しだけ聴くことができます。
Podcastの視聴方法
このPodcastは、Spotify、Apple Podcasts、Amazon Music、YouTube、Voicyなど、主要なプラットフォームで無料で配信されています。いつでも、どこでも、何度でも視聴可能です。番組のウェブサイトからもアクセスできます。
これまでのエピソード
「博士一歩前」では、これまでにゲーム理論、国際関係論、教育心理学、応用言語学、社会学など、多岐にわたる分野の研究者が登場し、専門的な知識を分かりやすく解説しています。過去のエピソードも、番組ウェブサイトで視聴可能です。
山本鉄平教授 プロフィール
東京大学教養学部卒業後、プリンストン大学で博士号を取得。MIT政治学部教授を経て、現在、早稲田大学政治経済学術院教授。政治・社会データ分析における計量的および統計的手法の開発・応用に携わり、特に因果推論、社会調査、実験計画に精通。American Journal of Political ScienceやAmerican Political Science Reviewなど、権威ある学術誌に多数の論文を発表しており、2024年8月時点では、日本国内の政治学研究者の中で最も論文が引用されている研究者の一人です。
番組パーソナリティ
早稲田大学リサーチイノベーションセンター研究戦略セクションの島岡未來子教授、城谷和代准教授、丸山浩平教授らがパーソナリティを務めています。
収録場所
早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリ)のスタジオで収録されました。
まとめ
このPodcastは、因果推論という最先端の統計手法を人文社会科学に応用する試みを紹介する、大変興味深い内容となっています。山本教授の専門的な知識と経験に基づいた解説は、人文社会科学分野の研究者だけでなく、社会現象に関心のあるすべての人にとって、有益な知見となるでしょう。ぜひ、Podcastを視聴して、因果革命が切り拓く未来について考えてみてください。