海外向けワイヤレスリモコンが2025年度グッドデザイン賞を受賞
当社の新製品『海外向けワイヤレスリモコン』が、権威ある「2025年度グッドデザイン賞」に輝きました。このリモコンは、海外市場をターゲットにしたもので、多様な文化や使用習慣に配慮した設計がなされています。この受賞は、本製品の優れたデザインと使いやすさが評価された結果です。
リモコンの開発背景
本製品は「全世界で使える」ことを目指して開発されました。具体的には、現地のお客さまの意見をしっかりと反映させ、彼らが求める機能を中心に設計されました。今回のグッドデザイン賞の審査では、最適なボタン数と直感的に操作できる画面設計が特に高く評価されました。
2025年9月からは欧州向けのエアコン「KJシリーズ」のリモコンとして展開を開始し、今後は北米を含む世界各国へと展開していく予定です。
デザインのポイント
1. ボタン構成の工夫
本リモコンでは、使用頻度の高い「運転・モード・温度・風量・風向」の機能を集約しました。さらに、これらの機能は直感的に理解できるようにピクトグラムで表現しています。この工夫により、ユーザーは複雑な操作に悩むことなく、スムーズにリモコンを使えるようになっています。
2. スリムなサイズ
調査に基づき、幅52mm、高さ186mm、厚さ17.6mmというスリムでコンパクトなサイズに仕上げました。持ちやすさを重視したこのデザインは、世界中のユーザーに受け入れられています。
3. カテゴリー別メニュー
操作頻度が低い機能はカテゴリー別に一覧表示。これにより、少ない操作回数での設定を可能にしました。また、リモコンの背面にはQRコードを印刷しており、これをスキャンすることで詳細な操作説明を容易に確認できます。
審査員からの高評価
審査員からは、「リモコンのデザインはインタフェースデザインの原点ともいうべき重要な課題だ」とのコメントが寄せられました。多機能な製品であればあるほど、操作項目や階層が増えがちであり、その中でいかにわかりやすさを追求するかが重要です。本製品は、グローバルな視点で世界中のユーザーの意見を取り入れることで、普遍的なデザインを実現しました。
開発チームの思い
空調機部門開発本部のデザイン部長、藤岡充央は、「この受賞は海外ユーザーの意見や試作品をもとに、お客さまが本当に必要とする価値を形にした結果」と語っています。リモコンはお客様との接点が最も多いアイテムであり、品質に配慮しつつ、顧客価値を高めるリモコン開発が実現できたことに大きな意義を感じています。
当社の理念
当社は「Creating a Life Conditioner」という理念を掲げています。これは、未来の子供たちの笑顔や地球環境を守ることを目指したもので、快適さを創造する製品やサービスを通じて実現します。多様な価値観や文化的背景に寄り添い、単なる性能にとどまらない「心地よさ」を追求する製品の提供を目指しています。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会が主催しており、60年以上の歴史があります。製品、建築、ソフトウェアなど、様々な分野でユーザーの視点を重視した高いデザイン性が評価されます。2025年度は5,225件の応募があり、その中から1,619件が受賞となりました。詳細は『グッドデザイン賞ウェブサイト』をご覧ください。