株式会社FIELD OF DREAMSが開発した新しい健康指標『N-system』の全貌

株式会社FIELD OF DREAMSが提案する新しい健康指標『N-system』

近年、健康に対する意識が高まり、身体活動の重要性が改めて見直されています。そんな中、株式会社FIELD OF DREAMS（FOD）が、東京都健康長寿医療センター研究所の青栁博士の監修のもと、日常の身体活動を評価する新しい指標『N-system』を開発しました。このシステムは、身体活動の量（歩数）と質（中強度活動時間）から、20種類の病気や病態の予防効果を評価することができます。

『N-system』の開発背景

『N-system』は、青栁博士が群馬県中之条町で行ってきた過去10年間の研究成果を基にしています。この地域の65歳以上の約5,000人を対象に、年に1回のアンケート調査を行い、加速度センサーを搭載した身体活動計を用いた調査も続けられています。これにより、日常の身体活動が健康に与える影響を詳細に把握できるようになり、健康維持と病気予防に関する新たな知見が得られました。

調査結果では、歩数だけでなく、中強度の活動時間も健康増進に密接に関連していることが明らかになり、身体活動の量と質のバランスが健康において非常に重要であるとされました。さらに、10年後の罹患率を考慮し、20種類の病気ごとに求められる身体活動の基準が明確化されたのです。この革新的な研究は『中之条の奇跡』とも称されています。

『N-system』の活用法

『N-system』は、クラウド型アプリケーションとしてシステム化され、今後、様々な活用が期待されています。特に以下の5つの分野において、その効果が発揮されることでしょう。

1. 保健指導の運動プログラム
特定保健指導や医療機関での運動プログラムとして使用されることが想定されます。必要な運動量が簡単に説明できるため、ウォーキングをベースにした指導が可能です。

2. 地域の介護予防、健康増進事業
高齢化が進行する現代において、地域での介護予防や健康増進事業が必要です。『N-system』を通じて運動のモチベーションを引き出せるため、有意義な施策となります。

3. 地域の健康づくり基礎データ
地域住民の身体活動情報を集めて分析することで、地域の健康状態を把握し、未来の健康づくり施策策定に役立つ基礎データを得ることが可能です。

4. 健康づくり拠点の集客装置
医療機関やスポーツ施設、商業施設などに設置し、地域の健康促進に新たな拠点として機能するでしょう。

5. 組織の生産性向上ツール
企業においても、ストレスや健康不調による生産性の低下を防ぐための施策として活用できます。

6. 個人の疾病予防ツール
個人が日常的に使用することで、自宅で手軽に健康を維持できるツールとして利用されるでしょう。

今後の展望

『N-system』は、今後の健康づくりや疾病予防の重要なツールとなる可能性を秘めています。高齢社会が進行する中で、身体活動の重要性を再認識し、多くの人々に健康的な生活を提供する手段として、FODの取り組みは大いに期待されます。

健康づくりに関心がある方や、地域住民の健康を促進する事業に携わる方は、ぜひこの新しいシステムの導入を検討してみてください。詳細に関するお問い合わせは、FODまでご連絡ください。