株式会社温故知新が2024年11月22日、宮崎県日南市にある「ホテルシーズン日南」の全株式を取得することが明らかになりました。これにより、温故知新は地域の魅力を最大限に引き出す宿のプロデュースと運営にさらに力を入れていく方針です。
「ホテルシーズン日南」は、宮崎県南部に位置し、全室から太平洋を望むことができるオーシャンビューが最大の魅力です。このホテルは、観光客ばかりでなく、春や秋には広島東洋カープの選手が宿泊することでも知られています。日南市は、気候が非常に穏やかで、年間平均気温は18.7度と過ごしやすく、スポーツキャンプ地としても人気があり、地域の資源も豊富です。
特に日南海岸は、その美しい海岸線が約100kmにわたって続き、青空と輝く日向灘に沿って立つフェニックスの木々が南国のムードを演出しています。また、日南市には「九州の小京都」とも称される歴史ある町並み、飫肥(おび)の城下町や、かつて大正時代に栄えたマグロ水揚げ基地の油津地区など、自然と文化が融合した魅力が広がっています。
このような独自の魅力を持つ日南市において、温故知新は「地域のショーケース」となるようなホテルの運営を目指すとしています。
「ホテルシーズン日南」には、57室の客室があり、豊富な施設も併設されています。広島東洋カープの展示室やレストラン、無料の駐車場、会議室や宴会場も完備されており、観光やビジネス利用の双方に対応可能です。
温故知新の代表、松山知樹氏は、「地域に根ざしたホテル運営を通じて、日南市のさらなる魅力発信を行いたい」と語っています。今後の運営方針については協議が進められており、施設名称などは決まり次第発表される予定です。
温故知新は、2011年に創業され、これまでにスモールラグジュアリーホテルを中心に多様な宿泊施設を運営しています。また、2023年1月には「株主コミュニティ」を設立し、2024年には大阪・心斎橋に世界初のオフィシャル・シャンパンホテルを開業するなど、新たな挑戦を続けています。
今後も温故知新は、独自のコンセプトを持つ宿泊施設の開発と地域活性化に向けた取り組みを進めていくことでしょう。
「ホテルシーズン日南」概要
- - 所在地:宮崎県日南市園田3-11-1
- - 客室数:57室
- - 付帯施設:広島東洋カープ展示室、レストラン、無料駐車場、会議室・宴会場など
- - 公式サイト:ホテルシーズン日南
- - アクセス:東九州自動車道東郷ICより車で10分、宮崎空港より車で50分、JR油津駅より車で5分
このような背景を持つ温故知新と「ホテルシーズン日南」の今後の動向に、注目が集まりそうです。