書籍紹介YouTube『積読チャンネル』が登録者数10万人を突破し、注目を集める理由

書籍紹介YouTube『積読チャンネル』登録者数10万人突破

株式会社バリューブックスが運営するYouTubeチャンネル「積読チャンネル」は、2024年1月の開設から約1年半でチャンネル登録者数が10万人を超えました。このチャンネルは、書籍紹介動画を通じて新たな読書の楽しみを届けることを目的としています。

積読の概念をポジティブに

「積読」という言葉には、読まずに本が積まれているというネガティブなイメージがあります。しかし、『積読チャンネル』はその印象を逆転させることを目指しています。出発点となるのは、視聴者に「積読を増やして読書を楽しもう」というポジティブなメッセージです。スタッフの飯田光平さんと堀元見さんが軽快なトークで視聴者に紹介し、埋もれた素晴らしい本を発掘していきます。

チャンネルの成績

2025年8月末の時点での実績は以下の通りです。チャンネル登録者数は11.7万人、動画総再生回数は約1,852万回を誇ります。また、オンラインサロン「積読サロン」の会員数は1,065人に達しています。毎週月曜と金曜の夕方に更新される動画は、視聴者に大きな反響を呼んでいます。

多面的な接点づくり

ファンが増えた理由の一つは、動画配信にとどまらず多くの「接点づくり」を行っている点です。購入特典の提供に加え、オリジナルグッズの販売、他のチャンネルとのコラボレーション、さらにはリアルイベントの予定など、あらゆる方向から読者との関係を築いています。これにより、単なる視聴者からコミュニティの一員としての体験を提供し、読書文化の拡大に寄与しています。

出版社との連携による成果

チャンネルで紹介された書籍は、重版が決定するなど出版業界でも注目を集めています。特に、2025年4月に出版された『「国語」と出会いなおす』は、チャンネルの影響を受けて重版が繰り返され、チャンネル内では飯田さんの推薦コメントも掲載されました。このような連携は出版社との関係を深め、チャンネルの影響力を証明しています。

販売実績とヒット作

チャンネルで紹介された書籍の販売実績も見逃せません。特に人気が高かった以下の3冊は、動画公開をきっかけに大きな反響を得ました。
1. 『読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全』 - 2,929冊
2. 『螺旋じかけの海全5巻セット』 - 1,931セット（換算すると約9,655冊）
3. 『ある行旅死亡人の物語』 - 1,015冊

これらの書籍はいずれも、チャンネルの紹介によって読者から人気を集め、販売を促進しました。

今後に向けての展望

飯田光平さんは今後について、「より多くの本を届けられるよう質の高いコンテンツを提供していく」とコメントしています。既存の書籍紹介にとどまらず、出版社や著者とのコラボレーションを重視し、新たな読書体験を視聴者に提供したいと考えています。「本って意外と面白い」という気づきを届けるため、努力を続ける意気込みです。

登場のツートップ

『積読チャンネル』を盛り上げている二人のプロフィールも紹介します。飯田光平さんは書店員としての経験を活かし、広範な書籍情報を発信。堀元見さんは情報工学の専門知識を基に、理屈に基づいた内容を展開しています。二人による異なる視点が相乗効果を生み出し、視聴者に新たな学びの機会を提供しています。

会社概要

バリューブックスは、長野県上田市を拠点にするオンライン書店です。書籍の買取や販売を主な業務とし、実店舗の運営や寄付活動など幅広く展開しています。2024年にはB Corp認証を取得し、より良い書籍環境の整備を目指しています。

このように、『積読チャンネル』は、読書の新たな楽しみを発見させてくれるチャンネルとして、今後のさらなる成長が期待されています。