和紙職人のクラフトビール
2024-05-27 10:00:09
和紙職人が手がけたユニークなクラフトビールの誕生秘話
和紙職人が挑戦した新たなクラフトビール
越前市の和紙職人たちが、一風変わったクラフトビールの開発に挑戦しました。その名も「和紙職人が作った紫式部花酵母のCRAFT BEER」。このビールは、紫蘇の香りを楽しめる、すっきりとした味わいが特徴のゴールデンエールです。価格は990円(税込)、内容量は330mlとなっています。
クラフトビールの特徴
このビールは、苦みを抑えた4.5%のABVを持ち、IBUは15と、非常に飲みやすい設計になっています。紫式部の花酵母を使うことで、香り高く、他のビールとは一線を画した独自の風味を楽しむことができます。また、男女を問わず愛される味わいは、大切な方との寛ぎの時間やお土産としてもぴったりです。
パープルハートプロジェクトとの関わり
このビールの開発は、越前市を中心とした「紫式部プロジェクト推進協議会」の「パープルハートプロジェクト」に参加して得られた成果です。このプロジェクトでは、紫式部にちなんで新商品を開発し、地域の名産や文化をPRすることを目的としています。その一環として、和紙の製造を行う「山伝製紙」は、地元の特産物を取り入れたクラフトビールの開発に取り組みました。
開発の背景
「紫色のビールを作りたい」、「越前市の特産品を入れたい」と様々なアイデアが浮かんだ中で、職人たちの精神を重んじ、「これまで誰もやったことがないことに挑戦する」というテーマのもと、紫式部の花から酵母を採取し、ビールの醸造を試みました。このイノベーティブな取り組みは、東京農業大学の花酵母研究会の協力により実現しました。
ビールの醸造と制作
ビールの醸造を依頼したのは、大阪市の「MARCA BREWING」です。越前市でのイベント「千年未来工藝祭」で彼らと出会い、伝統的なものづくりに共通する職人たちの精神が感じられたことがきっかけとなり、このパートナーシップが生まれました。これまで誰もが手掛けたことのない紫式部の花酵母を用いたビール造りが実現し、苦みを抑え、紫蘇の香りがほんのり漂うさっぱりとした味わいのゴールデンエールが完成しました。
ラベルデザイン
ビールのラベルイラストは、越前市在住のデザイナーaiMIKI氏が手掛けました。紫式部の実を使用した酵母をはじめ、地元の自然や文化を感じさせるデザインが施されており、越前市の風景と人々のつながりを表現しています。
また、ラベルに使用された和紙は、もちろん山伝製紙で作られたものです。日本酒や焼酎などのラベルにも対応してきた経験を生かし、色鮮やかで、指先に和紙の質感を感じられる工夫がなされています。
メディアの反響と販売情報
このユニークなクラフトビールは、すでに多くのメディアに取り上げられ、全国各地の道の駅や酒販店でも販売されています。また、クラフトビールファンや大河ドラマファンに向けて、山伝製紙のホームページでは通信販売も開始されているため、全国どこでもこれを手に入れることが可能です。
「和紙職人が作った紫式部花酵母のCRAFT BEER」は、福井県越前市や越前和紙の魅力を広める一つの手段であるとともに、新たな挑戦の象徴として多くの人々に愛されることでしょう。
会社情報
- 会社名
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山伝製紙株式会社
- 住所
- 福井県越前市岩本町1-18
- 電話番号
-
0778-27-1556