株式会社ピアラがMAGPICA SINGAPORE PTE. LTD.と基本合意を結び、デジタルヒューマン技術を活用した新しいライブコマースに乗り出します。この提携は、両社の強みを統合し、24時間365日稼働する新たなマーケティングモデルを創出するものです。具体的には、TikTok Shop上でのデジタルヒューマンによるノンストップ配信を実現し、消費者に新たな購買体験を提供します。
背景
MAGPICA社は、シンガポールに拠点を置く企業で、中国国内でデジタルヒューマン事業を展開するHunan BoHao Digital Marketing & Management Co., Ltd.の一翼を担っています。日本市場に目を向けたこの新たな協力関係は、日本のライブコマース市場の成長が期待される中で非常にタイムリーです。2030年には日本のライブコマース市場が1兆円を超える見込みであり、VTuber市場も1000億円規模の成長が見込まれています。これらの市場交点でのデジタルヒューマンとIPの融合が、ビジネスの成長を大いに後押しすることが期待されています。
基本合意の内容
この基本合意により、ピアラはMAGPICA社のデジタルヒューマン技術を活用し、日本およびアジア市場での独占的な展開権を取得します。特に、次の二つのビジネスモデルに焦点を当てて推進していく予定です。
- - デジタルヒューマンライブコマース: TikTok Shopを通じて行う、デジタルヒューマンによるノンストップの配信。
- - IPデジタルヒューマン課金サービス: VTuber、インフルエンサー、アーティストなどがデジタルヒューマンとして展開され、多様な収益モデルを構築すること。
これにより、ユーザーは新しい購入の喜びを体験でき、企業はコスト効率も高く運営できるビジネスモデルが確立される見込みです。
ピアラグループの戦略
ピアラは、食品やコスメなど日常生活に根ざした商品を中心にライブコマースを展開し、信頼性とエンタメ性を兼ね備えた新しい購買体験を提供します。デジタルヒューマン技術を活かし、ユーザーにとって「今買う理由」を生み出すライブ運営を行うことで、より魅力的なコンテンツを提供する計画です。これにより、アパレルやガジェット分野への展開も視野に入れています。
まとめと今後の展望
日本でのモデル確立を目指しつつ、アジア全域への展開を見据え、AI技術を取り入れた新しい購買体験を作り出すことを目指します。「買いたいはAIでつくれる」というスローガンのもと、将来のライブコマース市場でのリーダーとなることを目指しています。ピアラグループは、この新たな試みを通じてエンターテインメントとマーケティングの境界を越え、全世界に革新をもたらすことを期待しています。
【株式会社ピアラ概要】
- - 代表者: 飛鳥貴雄
- - 所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー 13階
- - 設立: 2004年3月
- - 事業内容: ECマーケティングテック事業、広告マーケティング事業
- - 資本金: 50百万円(2025年9月末)
- - 証券コード: 7044