地域共生の象徴、パナソニックの「ノモの国」
2025年に大阪で開催される関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」が、2027年の国際園芸博覧会『GREEN×EXPO 2027』に向けて、リユースされることが決まりました。これにより、未来を担う子どもたちや地域の人々に向けた新たなメッセージが発信されることとなります。
リユースの背景と意義
「ノモの国」は、パナソニックグループの理念に基づき、物だけでなく心が豊かになる理想的な社会を実現するための取り組みの一環として、未来の環境問題解決に寄与しています。リユースされるのは、ファサードをはじめ、照明やスピーカー、さらにはミスト設備などです。これにより、ただの物としての再利用のみならず、それに込められた「ノモの国」の理念や思いも次世代に受け継がれます。
「循環」をテーマにしたパビリオン
「ノモの国」は、子どもたちが希望を描ける未来を目指しています。パビリオンでは、360°の循環をテーマにし、人間と自然の営みをしっかりと結びつける体験が提供されています。特に、このパビリオンが推進しているのが「720°の循環」という考え方です。これは、ひとと自然の双方が互いに影響し合うことで、新たな価値を生み出す考え方に基づいています。
GREEN×EXPO 2027との関わり
国際園芸博覧会『GREEN×EXPO 2027』では、「幸せを創る明日の風景」をテーマに、自然との共生と幸福感を可視化していくことが目指されています。この目標は、「ノモの国」のテーマである「循環」と非常に相性が良く、パナソニックグループにとっても大きな意義があります。パビリオンで使用されたファサードや照明などが再利用されることで、未来の舞台でもこの理念が生き続けることになるのです。
持続可能な社会の実現に向けた取り組み
このリユースの決定は、パナソニックグループが掲げる長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」に則ったものです。環境問題解決への寄与はもちろん、リサイクル率を高めることで、2030年に向けた目標達成にも貢献していく姿勢が見えます。特に、万博の閉幕に向けて、様々なリユース・リサイクルの検討が続けられ、最終的には98.1%のリサイクル率達成を目指しています。
まとめ
パナソニックの「ノモの国」は、単なるパビリオンの一つではなく、未来の社会や環境へのメッセージを発信する重要なシンボルでもあります。2027年には、その理念が新たな形で再生されることで、より多くの人々に影響を与えていくことでしょう。天然資源の循環利用と地域社会との共生を体現した「ノモの国」は、これからも持続可能な未来を拓いていく存在であることが期待されます。