日本とオーストラリアの宇宙ベンチャーが手を組む！新たな時代の宇宙安全へ

日本とオーストラリアの宇宙ベンチャーが結ぶ新たな協力の絆

2025年5月19日、東京都港区にある在日オーストラリア大使館にて、日本の宇宙状況把握（SSA）サービス提供企業であるスターシグナル・ソリューションズ株式会社と、オーストラリアの先進的な衛星メーカーイノバー・テクノロジーズが戦略的提携に関する了解覚書（MOU）に署名しました。この協力は、近年急成長している宇宙ビジネスにおいて、日豪の連携をさらに強化する重要な一歩です。

宇宙領域監視における双方の強みを活かす

この提携により、両社は宇宙領域監視（SDA）、SSA、そして宇宙交通の調整におけるそれぞれの強みを補完し合うことが期待されています。インド太平洋地域における政府や民間の顧客に対して、革新的かつ高品質な宇宙ソリューションを提供することを目指しています。

署名式における祝福の声

署名式には、宇宙航空研究開発機構（JAXA）の関係者や在日オーストラリア大使館の代表が出席し、両国の商業宇宙分野での協力関係強化への期待感を表明しました。このMOUの成立は、今後の共同技術開発やミッション協力、長期的な商業関与の基盤となり、宇宙ビジネスにおける日豪の協力を新たな段階へ引き上げるものです。

両国の宇宙産業の未来を切り開く

今回の提携は、両国が堅牢で独立した宇宙能力への投資を進める中で、産業界の戦略的役割の重要性を浮き彫りにしています。イノバー・テクノロジーズの「地域に根ざし、グローバルに貢献する姿勢」が具体化された結果とも言えます。

スターシグナル・ソリューションズの創業者兼CEOである岩城陽大氏は、「オーストラリアのイノーバー・テクノロジーズとの協力を喜ばしく思っている。アジア及びインド太平洋地域において、両社の技術的な強みを生かしたプロジェクトを立ち上げることを楽しみにしている」とコメントしています。

一方、イノバー・テクノロジーズのCEOであるマット・テトロー博士は、「私たちの会社は互いに補完的な技術力を持っている。今回のMOUは単なるビジネス契約ではなく、共通の志から成り立った真のパートナーシップである」と述べており、両国とそれを取り巻く地域全体への貢献を期待しています。

南オーストラリア州政府の支援

オーストラリア貿易投資促進庁（Austrade）のエリザベス・コックス氏は、「イノバー・テクノロジーズとスターシグナル・ソリューションズによる提携を喜ばしく思い、関係者全員に祝福を申し上げる。今後も商業宇宙分野の強固な結びつきを支援していく」とコメントし、両会社の関係がさらなる発展を遂げることへの期待を表現しました。