休日の交流が生む職場の活性化
2025年10月11日に、新潟県新潟市に本社を構えるオーエムネットワーク株式会社が、社員とその家族・パートナーを招待し、ラウンドワンの「スポッチャ」でユニークな休日交流イベントを開催しました。この取り組みは、社員間のコミュニケーション向上を目的とし、果たして「休日に会うことで仕事の質とスピードは向上するのか」という仮説を検証するものでした。
背景
オーエムネットワークは、テクノロジーの進化に伴い、業務システムの開発や運用を行っています。しかし、社内では会議やレビューといった決まった場でのコミュニケーションに依存している傾向が見られ、疑問や問題点を後でまとめて相談する非効率な仕事の進め方が日常化。一方で、休日に家族と過ごすことによって、社員同士の関係性が深まり、業務上のコミュニケーションが向上するのではないかという可能性に着目し、このイベントを実施しました。
実施概要
今回の交流イベントには、社員4名とその家族・パートナーが参加。ラウンドワン「スポッチャ」という娯楽施設にて自由に各種アクティビティを楽しみ、イベントの最後には振り返りを行いました。観察ポイントとしては、会話のきっかけや、その場での相談がどのように生じるかを追跡しました。イベント後は、Slackを通じて小分け相談の発生頻度や会議前の共有時間を記録し、効果測定を行いました。
結果の分析
検証の結果、以下の3つの指標が改善されたことが確認されました。
1. コミュニケーションの質
イベント前は、抽象的な説明が多くなり、議論が長引くことがあったが、共通体験を持つことで具体的な合意が得やすくなりました。例えば、「待っている感を消す案」という具体的なメタファーを用いることで、議論がスムーズに進行しました。
2. 日常的な会話の量
これまでトラブルや締切、日本的な会議に頼っていた会話が、休日において自然に増加。当日は雑談が盛り上がり、普段の仕事の話題も日常の一部となりました。
3. 相談のタイミングと粒度
イベント前は「まとめて相談」することが多く、複雑な論点になってしまいがちでしたが、短い相談が高頻度で行われるようになり、その場での合意が増加しました。これにより、意思決定のスピードが向上する成果が得られました。
家族同伴の効果
家族やパートナーを交えた交流は、社風を可視化し、職場の雰囲気を第三者の視点から具体的に捉えることができるメリットがあります。また、家庭内でも職場の話が続くことで、職場環境の理解も深まる結果に。
社員は「遊びが仕事に役立つ」との声を上げ、共通の体験を増やすことで自然と相談ができる環境が育まれ、仕事の質やスピードを向上させることに成功しています。
今後の展開
オーエムネットワークでは、今回の成果を受けて、四半期ごとに家族同伴の交流イベントを定期的に実施する方針に。さらに、R-Shiftのユーザーペースで現場を訪問し、実際の運用においてもこの戦略を展開していく予定です。特に、チャットで「#5分相談」というタグを導入し、気軽に相談できる環境を整えつつ、定期的な振り返りで改善を進めていく考えです。
社員のメンタル面の支援を図りながら、これからも効率的かつ効果的な働き方を追求していくオーエムネットワークの今後に、期待が寄せられています。