最近、株式会社IP-RoBoが提供するAI商標検索サービス「TM-RoBo」に新たな機能が追加されました。この新機能は、商標調査をさらにスムーズに行うためのもので、特に指定商品や役務のテンプレート機能が大きな注目を集めています。
この機能は、ユーザーが調査を行う際、あらかじめ設定された商品や役務に関連する類似群コードをワンクリックで入力できるものです。この機能は、専門的な知識がなくても高精度の商標調査を行えることが特徴です。これにより、商標調査のハードルが引き下げられ、より多くのユーザーが利用しやすくなるでしょう。
TM-RoBoの概要
TM-RoBoは、2018年4月にリリースされたサービスで、特許庁や裁判所といった専門機関のデータをもとに機械学習を活用した人工知能です。この制度は、登録可能な商標の調査に加え、商標の権利侵害のリスクを評価することにも利用され、その後も機能が追加され続けています。
特に注目されるのは、2020年に導入されたAI商標検索機能です。従来はカタカナの称呼のみでの調査が主流でしたが、今では漢字やアルファベットなど、あらゆる文字種が対応可能となっています。この進化により、商標検索の幅が広がり、さらに詳細な情報まで引き出せるようになりました。
追加された機能の背景
新たに追加されたテンプレート機能の背景には、商標調査を行うユーザーからの要望がありました。特に、商標調査の際に必要となる指定商品・役務の入力が煩雑であるため、調査に慣れていないユーザーにとっての障壁となっていたのです。以前は専門的な知識が求められ、入力ミスも多かったため、この新機能の導入が期待されています。
効果と利便性
今回のテンプレ機能により、商標調査にかかる作業が飛躍的に軽減されることが見込まれています。指定商品や役務がワンクリックで入力できるため、従来の手間が大幅に削減されるでしょう。さらに、調査者による入力のブレも少なくなり、チーム全体の商標調査が統一されることが実現します。
このサービスが特に役立つのは、知財部や法務部の専門家がテンプレートを設定することで、実際に商標を使用したい事業部門が簡単にファーストスクリーニングを行える点です。これにより、商標の選定段階での判断がしやすくなるでしょう。
今後の展望
IP-RoBoは、引き続きTM-RoBoの機能追加を進め、商標調査業務の効率化を図っていく計画です。商標登録を考える企業や個人にとっても、この進化は大きな助けとなることでしょう。今後も最新のAI技術を駆使したサービスの拡充が期待されています。
詳細については、公式ウェブサイト(http://www.tm-robo.com/)でご確認ください。商標調査の新たな時代が訪れています。