公務員のスキル向上に向けた新たな取り組み!日本総研とグロービスが研究会を設立
人材不足に悩む公務員のスキルアップを支援!日本総合研究所とグロービスが研究会を設立
近年、複雑化する社会問題に対応するため、公務員の役割はますます重要になっています。しかし、国家公務員・地方公務員ともに就職志望者数の減少や退職者の増加が課題となり、人材確保は深刻な状況です。この状況を打破するためには、公務員のスキル向上と職務の魅力を高めることが急務となっています。
こうした課題を背景に、株式会社日本総合研究所と株式会社グロービスは、公務員のスキル向上を目指した「行政官のスキル明確化とアップデートに関する研究会」を設立しました。
研究会の目的
本研究会は、公務員が職務を遂行するために必要なスキルを明確化し、スキル取得を積極的に支援することで、公務員の「職務の魅力」を高めることを目的としています。
具体的には、以下のような内容について検討を進めていきます。
公務員が有すべきスキルの明確化:現代社会における公務員の役割を踏まえ、必要となるスキルを体系的に分析します。
スキルを効率的に取得する教材やトレーニング方法の在り方検討:公務員が効果的にスキルを習得できる教材やトレーニングプログラムを開発します。
研究会の構成メンバー
本研究会には、現役・OB公務員と有識者など、多様な立場の人々が参加します。メンバーは10名程度で構成され、それぞれの経験や知識を活かして議論を深めていきます。
今後の展開
本研究会では、2024年7月から2025年3月まで、月1回のペースで議論を進めていきます。そして、議論の結果をまとめた報告書を2024年度内に公表するとともに、関係する中央官庁および地方自治体へ提言を行う予定です。
さらに、本研究会での検討内容を踏まえ、公務員の幹部候補や民間から公務員に転じる人材に対して、トレーニング機会やスキル取得のための教材を提供することも検討していくとしています。
日本総合研究所とグロービスの取り組み
日本総合研究所は、シンクタンクとして様々な政策提言を行っており、多くの公務員との接点を持ちます。一方、グロービスは、企業向けに人材育成から組織開発まで幅広く支援しており、マネジメント教育に関する豊富な知見とノウハウを有しています。両社の強みを活かし、公務員のキャリア開発を支援することで、行政の質向上に貢献していくことが期待されます。
公務員のスキルアップは社会全体の課題
公務員のスキル向上は、行政の質向上だけでなく、社会全体の課題解決にも繋がります。本研究会の取り組みが、公務員のモチベーション向上や人材確保に貢献し、より良い社会の実現に繋がることを期待しています。